キャラクタ感想

初めに

 各キャラクタに対する、極々個人的な感想です。考察は恐らく一切入りません。感情のままに叫ぶだけの代物なので、考察っぽいものを求めていらした方はバックプリーズ。

 つーか考察は各キャラクタのところで散々やった(やる)のでもう自分でお腹いっぱい。だから考察ページでやる予定のないキャラクタについては、ちょっと考察めいたこともやるかも、と早速前言撤回してみます。あと他者との組み合わせについても少々。カップリング話? 微妙。感想もプレイする度、自分の心理状態で変わるしな。これは多分10回目くらいのプレイで書いたやつです。の改訂版。原形留めてないが。

 因みに人物としての「キャラクタ」と人格としての「キャラ」は使い分けます。「キャラ」のほうは「属性」と言っても良いかも。「キャラクタ」ってのは単に「あの人」と同じような使い方です。になる予定は未定だったりしたらどうしよう。

  • 「私は、あなたの夢になれてよかった」
  • 「たとえ、夢でも一瞬でも構わない。私を夢見てくれたあなたを、私は誰よりも深く愛してしまったから」
  • 「ああ、そうだ。私たちはまた出会うのだ。時のはざまで。誰かの巨大な意識の流れのほとりで。ただこの瞬間のためだけに、私たちは生を授かり、これまでの生を生きてきたのだ」
  • 「私たちは運命を手に入れた。もう決して手放したりはしない。これは私たちの運命。他の誰のものでもない」
  • 「わたしのライオンハート」

スコール・レオンハート

 前情報としてクラウドと似てると聞いていたので、あースカしたカッコつけのヘタレな自意識過剰で性格捻じ曲がった奴だろうか(「行こうよ、みんな」の本物クラウド君は好きですよ……なんで他のはああなんだッ、KH2なんて最低だ……)と思っていたのだが、全然違った。似てないじゃん、「単なる引き籠もりの素直すぎるオタクだコイツ」というのが最初の印象(笑)。

 とは言ってもそう悪い印象ではない(笑)。閉塞した人格のキャラって二時創作的に好きなのさ。ちょっと引っ込み思案すぎる周囲の受容の仕方とか、それだけ周囲の環境に文句も言わずに(でも内心文句を言いながら・笑)身を置く性格でありながらも、他人を失うことが怖くて触れ合うのを怖がって逃げているアンバランスさが、まぁ可愛いね(笑)。確かに十代の頃はそんな風に人間関係に潔癖な時期もあるかもしれん。まぁこの子の場合はお姉ちゃんのトラウマが大きそうだけど。

 だから同じような引き籠もり且つ他人に理解してもらいたい欲のあるプライド人間のキスティスとの会話はホント〜〜〜にッ! 見ていて辛かった(だから最初に持ってきて変化を描きたかったんだろうが)。駄目だコイツら、このままじゃ傷付け合うしかできねーぞ、誰かコイツらに救いの手を差し伸べてやれよ、二人っきりでパーティ組み続けるのなんて絶対無理(ワシが)。

 の二人の間に割り込むキャラクタが、初印象で奔放だったセルフィになるかな〜と最初は思わないでもなかったが、あの子はスコール以上の個人主義だったので無理だった。ということでリノア様の御登場です。

 スコール→リノアはFFシリーズの公式カプの中ではとても好きな部類。というか理解しやすいし納得できる(一番できなかったのがぽっと出に持ってかれたリディア・笑)。同様にサイファー、ゼル、セルフィ、ラグナ辺りに対するスコールの好意も似たようなものだろう。スコールは押しが強くて明るい天然タイプに弱いと思う。押されると怖くて逃げるってのは求めてるのを自覚してるからだ。無論ソラ@キングダムハーツにもな!(良く考えるとレオンの周りの人物配置って絶妙だ。ユフィにエアリスにシド。レオン振り回されまくり。7の公式がクラティに落ち着いたのならKHでは是非レオエアでお願いします・笑) スコールが他人との接触を避けている理由なんて、接触したくないわけじゃなくて単に恐怖心からなのだから、この子にはこっちの事情なんて察せられずに(或いは察しすぎで)ズカズカと踏み込むタイプのほうが、キスティスのように様子を窺うよりもずっと合っているのだ。

 尤もスコールがいきなりDisk3になった(笑)のは、リノアが倒れたせいだとは思う。エルオーネのトラウマを彷彿とさせる「失うかもしれない」という恐怖が、あの子をあんなに突き動かした情熱の正体だろう。だからリノアが戻ってからは落ち着いたんだろうな。なんてわかりやすい子だ。

 基本的にはとても人間が好きな子。でも好きだから、失うくらいなら手に入れないほうが良いという究極の引き籠もり。それが実は根はとっても親切で世話焼きな優しいおにーちゃんになってったのには笑った。F.H.での釣り爺さんのツッコミだとか、シュミ族の村での探偵っぷりだとか、エスタでの子供に対する態度とかね。キングダムハーツのレオンさんの奔走っぷりとかね!(見習えクラウド!) 有難うレオン愛してるよー!(ばーいソラ)

 まぁプレイしていて一番カタルシスを得られたのは、この子の成長っぷりとエンドオブハート(笑)でした。このまま良い男@レオンさんに育つんだよスコール。

驚嘆すべき鋭き眼差しと、我らのおよばぬ宿命を持つ御方たちなのだ。

リノア・ハーティリー

 この子の場合の前情報は「松たか子」。成程! とムービー見て思ったさ(笑)。あまり美人だとは思わなかったけど、まぁそういう設定らしいので良いのかな。スコールのほうが美人だった(視線泳)。

 でもこの子のリノア語録は大好きだー(笑顔)。「好きにな〜る」だとか「おハロ〜」だとか(でもさすがにセルフィの「まみむめも!」はワシでも駄目だった…。)大好きさー。妙な言葉で明るく振る舞うリノアやセルフィのような言動はツボ。

 尤もこの子の場合、レジスタンスを見ればわかるような実際の行動原理も非常に幼いので、逆に妙な言動は単にマイナスにしかならん可能性が高いな、とも思った。ガーデンスクウェアでのまともな言動とか見ていないと、リノア語録は単に脳天気の能なしにしか見えないかもしれん。ノータリンに見える妙な言動は、セルフィやエアリスのような確固たる信念が同時に土台として見えてやっと許される類のものだ。

 しかし上に書いたように、スコリノはスコールの性格故にゲーム中ではそれしかないとは思うし、スコール→リノアはよーくわかる……のだが、実はわたしには、何故リノアがスコールに惚れたのか、が全然わからんかったりするので、彼女の二時創作は(リノラグやリノサイならできるだろうが)多分書けないなー。いや、「何処に」惚れたかはわかるんだが、「何故」惚れたかがわからないというか。スコール君の一方的な片想いでも面白かったのに(コラ)。君が一番カッコいいねはさすがに冗談だとわかるので、つーか冗談だからこそ顔だけで惚れたというのも成り立たないし、ましてや当然仕事で言っただけとわかるだろう俺のそばから離れるなが理由と言われても、ま〜〜〜ったく訳わからん。

 多分宇宙で話していたように、母が死した後、リノアは愛情に飢えていたのだろう。だから「そばに居てくれる人」を無条件に愛したのかもしれないが、……スコールってDisk3でだって、そういうタイプじゃないような。

 だから、リノアの性格から考えるなら、リノスコよりリノサイのほうがずっと好きです。サイファーはアルティミシアにずっとついていたように、正しく「そばに居てくれる人」だろうから。スコールとだとどうしてもリノアはカウンセラ的な位置付けになっちゃうけど、サイファーとだったら兄妹のようにリノアは(彼女の望むように)甘えられると思うし、サイファーもそれを喜ぶタイプと思うので。スコールは……スコールは、ねぇ。正気に返ったSeeDのスコールがリノアとそういう依存を喜ぶとは思えないし、戦わなくちゃ、あなたに認めてもらえないなら……戦うと言ったリノアには、自分の中に自分のために明確に戦う「目的」がない。二人の関係に於いて、自ら主体となることは実は難しいと思う。この子は或る意味でスコールよりも自主性と積極性がないからだ。

 だからゲーム中だけを考えるなら確かにスコリノ以外にないのだが(描きようによっちゃスコエルも可能か?)、ゲームエンディング後を考えると個人的にはサイリノが良いです。サイファーもリノアも報われてほしいです。

 というよりも、リノアがアルティミシアだとするならば、はっきり言って永遠の循環を壊すためには、リノアがスコールの時代に繰り返し戻ることを止めなきゃならないわけですよ。否、FF8は、アルティミシアの正体が何であれ、永遠に抜け出せない時の循環に囚われている、かつてのFF10のような世界です。まさに女神=魔女の持つ、創造−誕生−死の循環・再生の能力を具現化した物語です。

 最後まで悪い魔女などでは決してなかったアルティミシアがもしリノアではないのならば、その循環を止める術は一切存在しないと言っても過言ではないですが、アルティミシアがリノアだった場合に限り、ひょっとしたらその循環を止め、未来という過去を変えることのできる可能性も出てくるわけですよ。だってリノアだとしたら、スコールの時代まで圧縮しようとした理由なんてひとつしかないでしょうから。FF8に於いて「理由が」わかるというのは大きい(過去を知ることで、それまでとはちがった今が見えてくる。変わるのは自分。過去の出来事ではないの)。アルティミシアの未来は確かに過去だが、逆にこうも言える。アルティミシアの存在は確かに過去だが、未来でもある、と。

 そのためには、リノアがスコールに執着したまま(只人の命しか持たない)スコールが死すれば、結局未来は変わらないと思うわけで。そのためにリノアに(スコールとのことに関しては)犠牲になれと言っているようで、我ながら厭になるんですが、わたしはティーダも復活反対派です。そしてスコールとリノアは、セルフィにわざわざ言わせているように(キミは〜、好き好きって言われたら、ささっと逃げ出すタイプだよね〜? だからリノアの押せ押せ作戦は、うまく行かないってのが、あたしの予想)、決して性格的に巧くゆくタイプの組み合わせではない、ことを承知でわざわざ何でこの二人で? と考えたら、やはり「スコールとリノアの物語」は「エンディングが始まりでしかなかった物語のための前振り」に思えてくるわけで。

 或いはアルティミシアがリノアでないとすれば、その上でアルティミシアまで「愛」というテーマで包括しようとしたら、それこそ永久に報われない魔女の循環を変えられる可能性はたったひとつです。魔女の虐げられる歴史を作らないこと。生憎とわたしは、我々の世界の魔女の歴史を知っているし、そこまで人間を信じられはしないので、未来までFF8のテーマを貫こうとすれば、自然と別の結論を出さなくてはならなかっただけの話ですが。アルティミシアが生まれても、彼女が幸せに生きて幸せに死ねるのなら、確かにそれが一番良い。

 どうでも良いけど、この子の初恋の相手って、お母さんが話してくれた『Eyes on Me』の男だと思う(笑)。リノアはマザコンがわたしの中では定説。そして最強伝説は公式パラメータ(笑)。インビジブルムーン+ジエンドでオメガウェポン粉砕して御免なさい。

花が繰り返し咲くように、人も繰り返して生きるのかしらね。

サイファー・アルマシー

 この子はあまりにも複雑な割に、自分の複雑さを明文化できずに単純化しちゃうタイプだろうから、どうにもわたしには語るのが難しい(笑)。どうしよう。

 人に従うことが大嫌い、従うのは自分だけ(これはKHで明言されている)、という俺様主義な割には、他人を助けることも他人を守ることも他人を構うことも大好きで、結果としてその大好きな相手達に全く勝ててない下僕扱いであることも大好きな超寂しがり屋という、実に難解な御方(笑)。気に入らない相手に強制されるのはどんな些細なことでも許せないが、自分の気に入っている相手の騎士(笑)になることは、サイファーとしてはロ〜マンティックなことなんだろう、きっと。

 で、その好きな相手は、スコールにリノアにキスティスにイデアにアルティミシアか……。サイファー、マゾだな(死)。どう考えても彼等、サイファーさんよりもつおいです。サイファーさんが騎士として守ってくれてる姿を「なに莫迦やってるんだろう」と生暖かく見守ってくれそうです。唯一それに本気で感心してくれそうなのはリノア様だけですな。

 ということぐらいしか語ることがない!(笑) サイファー自体は大好きなんだが、彼の性格はツッコんだら負けというか、ただ考えずに愛でていたい性格というか、早く言えば「サイファーを見て笑い転げたい」という欲望を抱いてる相手なんだが(笑)。

 真面目に語ると……なぁ。正直あのエンディングは、わたしにはリノア=アルティミシアと考えないと、サイファーのあの表情は理解できない。イデアにしろアルティミシアにしろ、蔑ろにされ莫迦にされ続けながらも決してそばを離れなかった大事な女を、あんな形で離れていつのまにかスコールに倒されて、それで最後にあの笑顔というのは。逆に言えば、スコールにアルティミシアが倒されるその結果こそが、彼の望んだ=彼女の望んだ結果だった、と考えないと、サイファーはわたしには理解できない。

 だって彼は、本当に献身的に魔女達を愛していた。スコールは結局最後までわたしには「騎士」と見ることはできなかったけど、サイファーだけは間違いなく紛れもなく、わたしにとっては「魔女の騎士」だ。

 操られていたとしても、偽りの記憶だったとしても、野村さん&野島さん的には、守ると約束したときの彼の「こころ」は本物なのだろう? 魔女はひとつに! アルティミシア様のお望みなのだろう?

 ということでサイファー側から見ても、最良はリノアとの成就を希望します。あとむこうのサイファーはレオンを挟んでソラと仲良く喧嘩しててレオンさんを困らせててくれたら楽しいです(笑)。

混乱している可哀想な少年。

さあ、行くの? 退くの? おまえは決めなくてはならない。

キスティス・トゥリープ

 スコールとの関係で言えば、スコール視点でゲームを進めていた初期に於いては思わず「(関係性が)最低だ……」と呟いて目を背けてしまいたくなるほどの相性の悪さだったが、だからこそリノアとの関係に於いては非常にコンプレックスに充ち満ちた面白い関係になれそうな気が。ということでめっちゃキスリノ派です(待て)。

 才色兼備の完璧超人は、それが故に周囲に理解されないし、周囲に壁を作られるし、それを自身のプライドのために突き崩すことはできず、彼女はスコールとは違った意味で非常に孤独だ。人間関係に於いては彼女の人生は挫折の連続だったと言っても良い。だから他人を「観察」「研究」といった言葉で誤魔化して、遠くからの傍観者然としているのだろう。その他人の拒否の仕方は、スコールにとても良く似ている。この子のスコールに対する期待は、それに対する共感を得たいというものだろう。

 しかし彼女はスコールのように「手に入れるのが怖い」と思っているわけでもない。手に入れたくて仕方ないのだろうことはスコールに対する態度でもわかるが、しかしこの子にとってそれは、「望んでも手に入らないもの」なのだろう。孤児院の他の子供達からも、引き取ってくれた義理の両親からも、学校の教師達からも、学校の生徒達からも。

 そして唯一共感を求めて近付いたスコールが、惚れた女はよりによってキスティスの真反対に位置するような性格の女だった、と。わたしはこれは非常に良い出来事だったと思っている、無論キスティスにとって、だ。

 下手に希望の持てるような、自分に似た女だったら、キスティスはまた劣等感を深くしただけだったろう。どうして自分じゃ駄目だったの、と思う余地もないほどに似ていないリノアだったからこそ、キスティスはきっぱり諦める(ような振りをする)こともできたし、リノアのことを好きにもなれたと思うから。

 むしろリノアのこと好きだよね! 嫌いかもしれないけど、嫌いだったら尚の殊、プライドがあるから好きになろうと努力する組み合わせだよねキスリノ! ということでキスティスはスコールに惚れながらリノアに嫉妬しながらも嫉妬も許されないぐらいリノア大好きっ子で居てほしいものです。リノアのことを嫌いな自分を嫌ってリノアに惚れてしまえば良い(待て)。同じマザコン同士だし!

 そして彼女は、愛されることを望むだけではなくて、愛するだけで満たされる形の母のような愛情も存在することに、気付いて楽になれると良い。まま先生が理想ならば、尚の殊。そしてそのとき、彼女はやっと自分を愛してくれていた人達のことに気付けるだろう。

 彼女が皮肉の返し方が一番巧いのも挫折が多かったせいなのかもな〜。ウィンヒルでお化けの振りをしたのを疑ったスコールにあら、わかっちゃった?とか、サイファーが頑張れって言葉は出来の悪い生徒に言えというのになるほど。サイファー、がんばってねとか。皮肉をいなすのに馴れている。しかしアーヴァインの台詞を信じるなら、あのお化けの私……足を探しています……私の足を知りませんか……は本当にお化けの言葉なのか……?

 ところでキスティスと言えば青魔法です。キスティス先生格好良いー!! あれ見たら惚れるしかないよ!(ワシが) しかし男の人的に、ギャルゲを好むような男性には受け入れられなさそうだ、青魔法。あれを好きな男性はきっと、ギャルゲに非常に居心地の悪さを感じてしまう内省的に捻くれた人だと思う。……FF8で言うと誰になるんだ、そういう男。……そういえばサイファーが割とマゾだったな(ちょっと待てサイリノ派)。

キスティス先生をリストに加えろ。

ゼル・ディン

 スコール班の唯一の常識人! 最初で最後の良心! 現実に居たら一番友達になりたい人間!!

 ……だから、ゲームでは影が薄くなってしまったような気がしないでもないんだが(笑)。アクの強い人達の間で非常に苦労したと思う。特にサイファーとセルフィ(笑)。

 SeeD試験では無口無愛想無表情の三無主義男と暴走はんちょとの組み合わせ。暴走はんちょが暴走で消えたと思ったら、謎の白パンツ女は落ちてくるし、その白パンツ女と来たら或る意味で自分より落ち着きがないし、班長代理三無男は全く止めやしないし。SeeDになってからの初任務は何故かその二人とで、そいつらと来たら協調性を持つことすらも許してしれないで、クライアントとの握手のために伸ばした手は空しく空を切る羽目になるし。あの計画じゃ失敗して当然のクライアントの仕事が一段落ついたと思ったら、暴走元はんちょがそのクライアントの敵を捕まえちまうし、そいつのせいで自分まで莫迦なことくっちゃべってしまうし、やっと良心キスティス先生が加わったと思っても何故か班長はフォローなしも加わった四無男のままだし。ガルバディア・ガーデンに行けば突如魔女暗殺を言い渡されて、それはSeeDだから当然としても、加わった新メンバはサイファー以上に気にくわない軽薄男だし、狙撃手の孤独に同情しかけたところで冗談で落とされるし。四無男は当然のように無表情のままリーダに俺を選ばなかったし、唯一の良心だったはずのキスティス先生まで暴走を始めちまうし。投獄されればこの収容所を知ってる+素手で戦えるということで先生と白パンツ女にこき使われるし、ああ普通の弱い女の子のリノア、君が恋しいよ。ミサイルを止めに行ったら閉じ込められて、やっと危機を脱したと思ったら四無男達にあわや機械ごと殺されるところだったし。知らない間にガーデンは飛んでるわF.H.に居るわ、何故かバンドのメンバにされるわ実家のバラムは占領されてるわ。ガルバディアが狙ってるエルオーネって誰よ? と思ったら何と俺達と一緒に育ったお姉ちゃんだったし、アーヴァインの野郎はずっと黙ってたし、両親はホントの両親じゃなかったってことかよ! ちょっと気になってたあの子は四無男に惚れてるってわかっちゃったし、その子が死にそうになってるのに四無男は無視しようとするし、なのにまま先生と戦い終わったかと思ったらいきなり四無男は暴走いいんちょになってるし。訳わからんままにまま先生に請われてエスタに行ったは良いけど訳わかんないままにルナパンは通過してったし、そのエスタの大統領は何と夢の中の男だったし。そのとんでもない男の依頼を受けたら、何と未来まで行くことになるし、四無暴走ヘタレ男は帰ってこられないし。これからもコイツらと付き合わなきゃならないのか……。

 …………。これでグレなかったゼル君は本当によゐこだと思いました、まる。ノリノリで書いちゃったよ上の文章(笑)。そうか、プレイ中一番プレイヤが共感できるのは、ひょっとしてゼルなのかもしれんな。しかしゼル視点で書いてみると、ゼル自身は善良だからそんなことは思わなくとも、プレイヤにとっては「ロクな人間が居ねーなFF8」となりそうだ(大笑)。特に17歳のスコール、奴は主人公らしい主人公ではなかったかもしれないが、良く考えてみろ、あんなのをサブキャラにしたらとんでもねーべや。やっぱアレは主人公以外では無理ですな。

 ということで大好きです、ゼルとディン家。でもデュエルはもっと好きです(オイ)。良い子すぎてあまり語ることもないというのが困りものだが、ゲーム中はほぼ彼と一緒(笑)。癒される。

あ、ゼルねえ、きっと眠ってるんだよ。もう、ぜんぜん眠ってないって言ってたもん。

セルフィ・ティルミット

 ジエンドを最初に見たときは「食べる」コマンドと「ぎにゃあ!」と同じくらい笑い転げました。でも特殊技は一番使いにくいので戦闘メンバにはあまり入れられなかったんだが。

 二週目で、出逢って間もない学園祭実行委員が指示されないと動けないタイプ?などと言い当てていたので吃驚した。スコール分析日記とかさ、スコリノ全然巧くいくと思ってなかったところとかさ。スコール研究家がここにも、と思ったものだが、セルフィは多分違うな、観察しなくても恐らくスコールが理解できるのだ。彼等はとても価値観が近い。SeeDを基盤にしていることだとか、内心何考えてても滅多に表に出さないところだとか、超個人主義なところだとか、キスティの先生みたいという自嘲に対してそんなことないよ、キスティス。とっても頼りにしてます!ととんでもなくずらした冷たい回答するところだとか。

 そして三無男よりもタチが悪いことに、彼女の鎧は笑顔と人当たりの良い言葉だということだ。しかも決してスコールのように幼児性が抜けてないとかそういう理由ではなくて、単純に彼女の性格と価値観がそれなのだとは思うので。彼女に近付ける人間はそうそう居ないだろうし、彼女が近付こうとする人間もそうそう居ないだろう。だから三無男とのカップリングは個人的に非常に惹かれるんだが、ゲーム中じゃ絶対に無理だな〜と思ったものだ。逆にエンディング後で一番スコールに合うのは、だからこの子だとも思うわけだが。

 その彼女が気に入っていたのがラグナ様だというのが、もう何とも救いがたいというか。この子は最後まで「ラグナ様ラグナ様」だったわけだが、三無男の壁にでも話してろよより酷いぞ、それ。ラグナ様ページなんか開いてるんだから、ラグナが過去に生きていた人間なのだろうということぐらいは気付いているだろうが、それにしたってラグナは、セルフィにとっては会ったこともないただの「夢の中の男」だ。そんなものにしか自ら救われることをよしとはしない、のだとしたら本当にスコール以下(差別用語)。

 『アルティマニア』ではあんなこと言われているが、少なくともゲーム中で彼女がラグナの外見のみを気に入っていたという描写はないように思える。年を経たラグナを見ても態度は変わらなかったし、シュミ族の村でもラグナ像などにはまるで興味を示さず外に出たがっていた。なら内面だろうが、……そのラグナのキャラたるや、もうもうもう。ラグナのことを紹介するのに、自分の夢の話でも仲間達の感想でもなく、ティンバー・マニアックスを選んだ彼女のセンスには頭が下がる。嗚呼ホントに頭が下がる。あの記事達は、ラグナという人格にとっては恐らく、唯一の彼自身の子供だ。緊張していたにしろ、スコールの正体を知っていたあの男がスコールに会って最初に話したのは、他人の子供であるエルオーネのことばかり。重大な話なんだからここで話さないのは構わないが、話すに事欠いてソレかよ。ふざけんなよテメーと呟きたくなるような男だった。居るんだ、そういう人。優しくて、優しすぎて、自分の子供と他人の子供の区別が付かない人。世間並の親の自覚も夫の自覚も持てずに子供のように世界を愛して一つ処に留まれない人。自分と他人の区別さえはっきり付けられないで世界を自分を守るように救えちゃう人。距離感ゼロなのに決して手には掴めない人。

 ラグナがそんな人間だと、セルフィは気付いていたと思う。知りながら、そんな性格のラグナを愛したのはレインとて同様だが、でも本当のところ、そんな英雄のラグナ「様」相手のそれは、愛されることどころか愛することすら望んではいない。セルフィはたくさんの人達に元気をあげてきたが、ではセルフィは誰に元気をもらっていたのだ、いつもいつも自分一人で解決してしまって。彼女を唯一救ったのは夢の男の笑顔だって? そんなものが拠り所だったって? 本当にとんでもない。どんな自己完結の塊だよ。

 と、わたしにとってはスコール以上の成長しきった病巣を抱えているように見えるキャラクタなのだが、……アーヴァインじゃ手に負えないだろうと思う今日この頃。ということでラグセルは一度じっくりと書いてみたいですな。むしろセルラグスコで(死)。わたしがラグスコにハマったのって、価値観の似てるセルフィがラグナ様との距離に怯えなかったんだから、スコールもラグナ様との距離怖がらないんだろうな〜と思ったのが最初だったんだもん。セルフィとスコールはラグナ様を挟んで川の字で寝てると良いよ。そして二人を同格に扱うラグナ様。酷い男だ(笑)。悪いやつにだまされるタイプに萌えるんです。

ここには魔女と騎士の像があるんだ。なかなか素敵なんだよ。

アーヴァイン・キニアス

 人格的には6人の中で一番好きかもしれんアーヴィン。でも貧乏性にとっては一番嫌いな特殊技です(笑)。アーヴァインの特殊技って、FF8のシステムの象徴のようなものだから、彼と出会うくらいまでにはプレイヤが精製システムの何たるかを理解しているという前提でゲームバランスは組まれたんだろうけどなぁ。貧乏性はわかってたって厭なんですよ(死)。

 アーヴァインはスコール達の記憶喪失も、幼馴染みが集められることもすべてを承知していて、スコール班に合流したのだと思っている。幾つか根拠はある、が、それはここでは関係ない。問題は、それを(少なくともまま先生とスコール達の記憶は)抱えたままの彼がスコール達と旅の時間を重ね、スコールが彼を恐らくガルバディアの生徒だということで避ける度に、仲間だと言い切ってきたところにある。ガルバディア・ガーデンでサイファーに問われて、彼は確実にガルバディア・ガーデンよりもスコール達を選んだことを明言した(こっち側が気に入ってるんだよ〜)。

 彼はガルバディア・ガーデンをHomeだなんて思ってはいなかった。こころを石の家に置いてきてしまった人間だった。幼馴染みの少女を想い続け、幼馴染みの友人達との再会を待ちわび続け、そして彼等がアーヴァインとの記憶のすべてを失っていることを承知して再会して、彼等と一緒にまま先生を殺さなくてはならなかった。

 その心理たるや、想像するだに空恐ろしい。単純な強さではないだろう、胆力ではないだろう。彼がHomeを石の家以外に持たなかったのは、彼の意志か、それとも単にガルバディアに愛着が持てなかっただけかは知らないが、どちらにしても、彼はガルバディア・ガーデンをHomeと思うことなど許されはしなかった人間なのだろう。いずれ伝説のSeeDに合流するときのために、たとえ本心ではHomeと思えるほどに何処かを誰かを愛していたとしても。

 その上で、自分の身の境遇を嘆くでもなく、選ばなきゃならなかった道を、大切にしたいと言った彼が愛おしい。彼は後悔していないわけではない、後悔しないように必死で前を向いているだけだ。恐らく立場的に一番ラグナに近いのはこの人だろう。なのにラグナのような妙〜な人格をしてるわけじゃないから、物凄く大変だったろうなと同情するわけで。あ、ラグナ様には同情しな〜い。

 だから、実は元気なセフィとは組み合わせたくない。彼がこんな性格だからこそ、セルフィに夢を見過ぎていると思うからだ。スコールとリノアの不安定性に気付きながらも、二人を手伝って事象の完結した花畑まで何一つ言わずに来たように(あたしの予想では、悪いけど、2人はくっつかないはずだったんだ〜)、セルフィは恐らくアーヴァインの闇い昏い深淵にも踏み込もうとはすまい。そしてその理由は彼女の強さでも優しさでも、恐らくは、ない。多分彼女は、アーヴァインが思うような方向で前向きでは決して、ない。そして自分の分を弁えている。分を超えて、救えない相手に手を伸ばすような、救われない相手を求めるような、無鉄砲な人間ではないだろう。

 元気なセフィは彼にとっての女神であるだろうからこそ、生身の彼女をぶつけるのは、わたしには怖い。いずれ彼女を壊してしまうのではないかと思うからだ。或いは壊すこともできないほどに近付けもしないと思うからだ。だから万一アーセルを書くとしたら、間にアースコを噛まします(ええ?)。

 ……そういえば、『Eyes on Me』ってアーヴィン→セフィに似てる。

いろいろ思い出したら、お話したいね。

ラグナ・レウァール

 セルフィのところで散々貶してますが、もっともっと貶せますが。愛してます(待て)。

 きゃーきゃーラグナ様格好良いー!!(棒読み)

 いやマジで愛してますよ。かなり歪んだ形で。極個人的な話だが、わたしが父親を父親と自覚したのがちょうどスコール君と同い年のときだったもので、色々と思い入れがあるような気がしてならない。かと言ってわたしがラグナさんを父親だと思えているかというと微妙で、スコールにとってもラグナにとっても、ラグナって父親できてるのか謎。つーかできてないよな。変な男。だから好きなんだけど。きっとスコールはラグナにずっと育てられてたとしても、あの男を父親とは思ってないと思います。

 人となりは知っていた男を突然父として意識してしまったら、その知っていた父ではない男に抱いていた感情は何処に行ってしまうのだろう。何処にも行けやしないのに。スコールは父親を得て、ラグナという他人を失ってしまったのに、それなのに、その父親のほうも自分を父と自覚なんか持てやしない人格だってのは、どういう皮肉だ。まぁ男親なんてそんなものかもしれないけど。

 でもエルオーネに対しては違う(とスコールには見える)のだ。そしてスコールはウィンヒルでそれを見てしまっているのだ。そのときのラグナを、スコールはのちに語ったように気に入っていたはずだ、なのにそれが父親だと来て、しかも(父親だと知ったから)自分には彼女に対するのとは違う態度。思ったことをそのまま口にしていたあけすけだったはずの男は、初めて本当に会ってからは何一つ話そうとはしなかった。スコールの(それこそ本心の奥底で)知っていたはずの男とは違っていた。

 ちょっとあまりにどうなのよそれ。スコールは二重の意味でラグナという夢の中の男をなくしたと思うのだ。妖精として取り憑いていた相手、親として憧れてた想像上の存在、どっちのラグナも居ない。

 ……書いててアレだが、なんつー虚しい関係だ……(視線逸らし)。ということで、二人が親子として近付く可能性があるとしたら、実はあのラグナからではなくて、スコール君からだと思うのですが。恨むとか憎むとかがゲーム中のスコール君に見られなかった以上、あとは徹底無視かぎこちなく近付くかのどっちかしか二人の道は残されてませんが、エルオーネが二人の間に居る限り完全無視も不可能。となると、ねぇ。ラグナはアレだし、ねぇ。

 実際にはラグナはスコールにもエルオーネにも何にも変わりがない態度だと思うけど、要するに他人にしては近すぎるし、親子にしては遠すぎるだけだが。敵にすると厄介だけど味方にするともっと厄介なタイプ(またか……。)。他人で居れば気持ちの好い愛情だが、家族で居れば遠すぎる薄情というだけだ。

 そばに居ればスコールのことも可愛がるでしょうし(エルオーネやセルフィと同じくらい)、本当の親のように接してくれるでしょうが(エルオーネやセルフィと同じくらい)、……そばに居なきゃ居ないでそのまま放っとくだろラグナ。つーか実際放っといただろラグナ。レインもエルもキロスもウォードも、無論スコールも。ゲームプレイ繰り返せば繰り返すほど、ラグナはスコールの居所もエルオーネの居所も知ってたとしか思えないんですけどー!! 謎すぎるこの男の精神ブラックホール。むしろ謎のままにしておきたい。

 物語としてはスコールの対比としての英雄なんだし、世界<恋人だった息子の反対はやっぱり世界>家族だった男だと思います。本当の意味ではレインもエルもスコールも必要ない男だと思います、たとえそれを望んだとしても、望んでいるとしても。世界ですら本当は彼を縛っているわけではない。Homeを何処にも持てない人。一人で立てる強さってのは孤独です。孤独を好んでるわけでもないでしょうし、むしろ普通の幸せがほしいとは思ってるんでしょうが。

 だから逆にエルべったり。スコールは一応息子なのでべたべた。セルフィも大人の顔で懐いてくるからべたべた。この三人だったら望まれればエッチでもしそうですこの男。パパ最低(むしろ日月サンが最低)。真面目な子供のキスティスは本気で落としちゃ一応マズいと思うので近寄りません。アーヴァインは苦手だと思います。ゼルとは悪ガキ友達に。リノアは……ちょっとヤバそうです(何が)。サイファーのことは可愛い子供と可愛がりそうです。どういうパパ像なんですか日月サン。親子になるんだったらゼルが一番です。アーヴィンも実は良いんだけど。

 ……結局わたしは、ラグナさんを誰も愛せない男だと思ってるのか……。せめて彼が、レインの子供には罪悪感でも良い、多少なりとも縛られてくれれば良いのだけれど。というかスコールで無理なんだったらもう世界中の他の誰でも無理(ばったり)。

 ……御免なさいホントは同情してます。

戦いで一気に決着つけようとする相手と理解しあう……。これはとても時間がかかるんだと思います。

だから駅長、駅長たちがじっくり考えられるように。駅長たちに邪魔が入らないように……。俺たちみたいな人間が必要なんだと思います。

感情相関図

 メインキャラの各人に対する感情は、推測を入れると、個人的には以下のような感じか。極めて偏っているような気がしないでもない。

自分 相手 +- 相手に対する感情
スコール サイファー いつだって本気。本気で戦える相手。逃げるわけにはいかない相手。
莫迦なことを本気でする奴。何故か自分に突っ掛かってくる相手。
キスティス 理解されたい自分と理解されない自分とのギャップに対する共感。
何故か自分を構ってくる教師。自分に近付きすぎる。分析される恐怖。
セルフィ 逆らわないほうが良い相手。個人主義的に価値観が最も似ている相手。
行動力についていけない相手。
ゼル 陰日向ないので裏を探る必要のない相手。扱いは楽。
騒がしい人間。落ち着きがないのでいまいち仕事の面で信用しきれない。
リノア 目が合うと穏やかな気持ちになれる相手。感情のわかりやすい相手。
精神的に甘い人間。価値観の違いに戸惑う相手。
アーヴァイン 最初のヘタレな部分のため、冗談さえ言えるほど気を負わなくて済む相手。
小心者。SeeDにはなれないだろうし、なろうとも思わないだろう人間。
ラグナ うるさくて莫迦で適当で無神経で無責任で、なのに全部を背負った人間。
一つ処に留まっていられない人間。
サイファー スコール 自分と似た本性の相手。大好きな相手。
でも夢のゴールは見せてやらない相手。
キスティス 自分を恐れない女。骨のある教師。
分析と思い込みは紙一重。
セルフィ 話したいことがあった伝令女。
ゼル からかって楽しいチキン。
リノア ピンチには駆けつける相手。騎士気分にさせてくれる女。
アーヴァイン ガルバディアでSeeDにならなかった男。
イデア 大切なまま先生。騎士になる夢を叶えてくれた魔女。アルティミシアの器。
ラグナ ロ〜マンティックな憧れの相手。
スコールの父親。
キスティス スコール 自分を理解してもらえるかもしれない期待。共感を抱く相手。恋心。
追いかければ追いかけるほど逃げる相手。相性の悪い相手。
サイファー 戦闘面に於いては優秀な生徒。
どうにも手を焼かされる面倒な生徒。理解できない宇宙人。
セルフィ 意外と頼りになる相手。
行動と感情を読ませてくれない相手。理解できない関西人。
ゼル 真面目で素直な生徒。
落ち着きのない生徒。
リノア スコールに好かれる性格。だから好きになりたくて堪らない相手。
自分ではどうにもならないという諦念を抱かせる、自分とは性格の異なる相手。
アーヴァイン 記憶を取り戻させてくれた相手。
軽薄で薄ら寒い男。美人でモテないという劣等感を刺激する男。
イデア 女らしくて優しい憧れの女性。なりたい理想像。
セルフィ スコール 理解しやすい相手。仕事では最も背中を預けられる人間。
自分からは動かない人間。
キスティス 可愛らしい女の子。気を遣ってもらえるので乗った振りのできる相手。
女の子らしい女の子。
サイファー 敵として立派に散ってください。アナタの散り様が大好きです。
自分から動きすぎる突進はんちょ。
ゼル がつーんでばきーんでごきーんに最適な相手。
仕事ではいまいち不安の残る相手。
リノア 重いことを考えずに、気軽に付き合いやすい相手。読書家で尊敬。
幸せな子。
アーヴァイン 自分を好きらしい男。
自分を好きらしい男。
ラグナ様 一つ処に留まれない男。世界のお父さん。誰にでも優しくて冷たい男。
ゼル スコール 良くわからないが強くて格好良くてそれなりに優しい相手。
無愛想で損をしてる男。
サイファー
チキン呼ばわりする大嫌いな男。
キスティス 優秀で強くて立派で美人でナイスバディな先生。
セルフィ 良くわからないが空恐ろしい凄みを感じる女。
リノア 優しくて可愛らしくて健気な女の子。仄かな恋心。
スコールに惚れてることを知って失恋。
アーヴァイン 幼馴染みで頼れる仲間。
女好きでスカしたムカつく野郎。
両親 血の繋がりなんか関係ない、今迄もこれからも愛してるし愛されてる。
リノア スコール 寂しさを癒したいし癒してほしい相手。お願いを聞いてくれる相手。
命令を聞いてしまう相手。
サイファー 彼とならできないことなど何もないと思える、世界の無限性を感じられる相手。
可哀相な少年。
キスティス 綺麗で優しいお母さんのようなお姉さん。
遊びじゃないことを理解してくれない相手。
セルフィ 遊んでいて楽しい相手。結構無茶をする人。
時々とても理解できない相手。
ゼル 遊んでいて楽しい相手。真面目で誠実な相手。指輪を作ってくれた人。
アーヴァイン 意外と仲間思いだった。
何かを含んでいるような印象を受ける男。近付きたくない相手。
アーヴァイン スコール 不思議なくらいに人間らしくて優しい子だった。
立派な立派な伝説のSeeD様。
サイファー 魔女の騎士。
キスティス 幼馴染みの傷付きやすい子。
いつも肩肘張ってて付き合いにくい子。
セルフィ 見てるだけで元気になれる大切な女神様。
ゼル 泣き虫ゼルが強くなったなぁ。
リノア スコールを守ってくれた子。
引っ掻いて階段から突き落としてくれた子(笑)。
エルオーネ 大好きなおねえちゃん。
自分達の運命を見付けてしまった人。

My Home Town

 キャラクタの人格を家に喩えるのが好きです。

 これは確か、3週目くらいのプレイで書いたやつのような……。割と今でもずれてないし、書き加えることも……あるとしたら、サイファーのお城は立派だけど穴だらけ(謎)。

スコール
 大きな壁。高く高く、何処まであるのかわからないほど高い壁。回っても回っても入り口の見えない大きな壁。
 幾度も幾度も通ってやっと見付けたうさぎ穴ほどの古びた木の扉を開けると、中には家も何もない。ただ、何もない場所で、子供がちいさく嗚咽しながら蹲っている。
 頭を撫でてあげれば、泣き濡れた蒼い眸で縋るように見詰められた。
ラグナ
 塀なんか1cmもない。家の壁すら存在しない。もはや家などではない。ただただ、だだっ広い草原。吹き抜ける爽やかな風、穏やかな陽光。
 彼はそんな中で笑っている。幸せそうに笑っている。たったひとりで。
 草原は広すぎて、誰も彼のところに辿り着けない。たったひとつ、辿り着いたと思われた風花は、彼のてのひらで、彼のぬくもりで、溶けて消えた。
 彼の手は今でも濡れている。
リノア
 豪邸と呼べる大きな屋敷。夜も煌々と灯り続けるあかり。
 暖炉のある居間で、幼い彼女は楽しそうに笑っている。一生懸命たどたどしい口調で、おとうさん、おかあさん。話しかける。
 居間には彼女ひとりきり。
 彼女は笑いながら両親に話し続ける。涙を流しながら笑い続ける。居ないことなど、もう疾うにわかっている。
サイファー
 立派な囲い。白鳥の泳ぐ堀まである。おおきなおおきなお城。装飾に秀でた大きく真っ白な城。
 大勢の人が暮らしている。彼の大切な人達、彼を崇め讃える人達、彼はこの城の主、たったひとりの王。
 彼は城の皆を守り続ける。何故なら彼は王だから。城の周りの世界がすべて消えても、彼は大事なものを守るために戦い続ける。
キスティス
 綺麗な大きな洋館。整えられた花の咲き乱れる庭。窓辺で揺れる白いレースのカーテン。趣味良い調度でしつらえられた多数の部屋。
 そぐわぬ埃にまみれたちいさなちいさな屋根裏部屋がある。彼女はそこに居た。そこで人形遊びをしていた。
 その人形は、彼女と同じ顔をしている。
ゼル
 彼が義理の両親と過ごしている家。蒼い空に栄える白い壁。大きくはなく、だが丁寧に手入れのされている、いつも良い匂いの漂う、暖かな家。
 自分の部屋。両親の部屋。兄弟の部屋。
 彼はよくあちらこちらと駆けずり回る。広くもない家の中を、どたばたと大騒ぎしながら駆けずり回る。隅から隅まで。
 だが、そんな彼も知らない秘密の開かずの間がたったひとつ、あった。
セルフィ
 彼女はミラーハウスに住んでいる。たくさんのたくさんの像を結ぶ無数の鏡。鏡の中で、鏡と同じだけの数の彼女はいつも笑っている。
 鏡を叩き割っても、こなごなの破片の中でさえ彼女は笑い続けている。彼女は増え続けてゆく。何処までも。
 すべてを壊さないと、彼女には会えない。
アーヴァイン
 それは家と呼ぶより寧ろ舟だった。
 昏く沈む黒い波間に漂う一隻のちいさな舟。少年は膝を抱え、ぼろ布を海風に飛ばされないよう必死で身に纏いながら、波のむこうを睨み付けている。
 揺れる視界。暗雲立ちこめる重い昊。まっすぐに睨み上げる。
 たった一筋、雲間から差し込む淡く白いひかりを目指して。

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