君はふと
蝶のようになりたいと言った
ちょう 蝶 チョウ
思い浮かぶ蝶はとても漠然としていた
本屋で目にとまった図鑑を開く
すると其処にはアゲハチョウ
綺麗な奇麗なアゲハチョウ
ちょう 蝶 チョウ
紙の中の動かぬ無数の蝶達に
何時間も何時間も
魅せられた
ちょう 蝶 チョウ
ずっとずっと見ているうちに
僕は気分が悪くなった
しかし
それでも僕は蝶を見たかった
ちょう 蝶 チョウ
君は蝶のようになりたいと言った
ちょう 蝶 チョウ
君ならばきっと綺麗な蝶になれると
僕は思った