リーマン風 お題制限系

Novel

 何とかならないものかね、進藤君。

 その頭だよ、その頭。ヒヨコやプリンじゃあるまいし、そんなツートンで恥ずかしいと思わないのかね。頭だけじゃない、服装も。君は仮にもタイトルホルダーなのだよ、自覚はあるのかね。

 あはははは、じゃないだろう!

 全く。少しは塔矢君を見習ったらどうだね、友人なのだろう? 彼に対して申し訳ないとは思わないのかね。

 何故って、それはそうだろう。一緒に居てそのような恰好で、彼に恥ずかしい思いをさせるかもなどいうことは考えたこともないのかね。

 何をふざけたことを。塔矢君は君と違って誠実で真面目で繊細なのだぞ。

 歯牙にも掛けられていない自覚があるのかね。

 ……仮に塔矢君がそうだったとしても、碁界の権威というものが、

 莫迦な、形があって初めてそこに収まるものが生まれるものだ。

 して堪るか、この若造が! それくらいだったら俺が取ってやる!

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