まるで、赤子がこの世に生まれ出て、初めて上げるような泣き声だった。
彼が何を考えていたのか、我々には計り知れない。本因坊という、いわば頂点に立った感慨は、立った者でないとわからないだろう。
だが我々が感動したことは確かである。
ああ、これが歴史の産声なのだ、と。