立体映像 | 御座り下さい。ようこそ……シュミ族の村に。あなた方の御来訪は許可されました。ごゆるりとお過ごし下さい。このエレベーターはまもなく地下の村入口に到着致します。到着致しました |
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石の専門家 | ようこそシュミ族の村へ。しかし、商人以外が入村を許されるとはめずらしい……。ここは商談の席……。外の商人と採掘した『石』のやり取りをしている |
スコール | 石を採掘してるのか? |
石の専門家 | そりゃそうさ……モノズキなだけで、323Mも地下に村は創らんだろう? ま……遊び心がない訳ではないんだが |
スコール | (『Eyes On Me』を聴いて)
|
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フロント |
(下から迫り上がってくる)
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スコール | → |
フロント | ごゆっくりと |
手伝いの者 | は〜、いそがし、いそがし |
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スコール | ! ……ラグナに似ているようだが |
像を造る者 | !! ごの像の方をご存じなのですか? |
スコール | まあ……そうだな |
像を造る者 | これは、ラグナ・レウァールという人の像です。その昔、この人が村の近くで血まみれで倒れていたのを、ムンバが見つけてここに運び込んできたのです。どうやら雪山で足を滑らせてガケから落ちたようでした。傷が治るまで私達が世話をしました。詳しくは『長老』が知ってると思うので、聞いてみてはいかがですか? 久しくこの像にふれる方がいなかったので、話を聞きに行っていただけるとありがたいのですが |
スコール | → |
像を造る者 | おー貴方は外の人間なのに心がお広い。門番の『ムンバ』には言っておきます。よろしくお願いします |
スコール | この村は『ムンバ』を飼うのが盛んなのか? |
像を造る者 | 飼う? ……と言うか、我々の象徴にして、数ある最終形態の一つです |
スコール | 最終形態? |
像を造る者 | 知らないんですか? 我々シュミ族は、ある時期になると変身するのですが、ただひとり長老になれる者以外は、心に反映して姿が変わるのです。誇り高き種族の長になれなかった場合、大抵は、各々の『創作熱』が『紅い髪』に反映されてムンバに変わる事が多いですね。やだなあ、常識ですよお |
並び順が先の仲間 |
|
像を造る者 | けけけけけ『けもの』とはなんですか!!!! 確かに長老になれるほうが素晴らしいですけども、でも! あの『精悍な顔立ち』から始まり! ピュアをあまりなく表現する『宝玉のような瞳』! 創作熱=我々を象徴する燃えるように『紅い髪』! 我々の勢いを代弁してくれる様な『逆立った毛』! 愛嬌あふれ、ストレスによく効く『美的鳴き声』! 殴ると効き目抜群『愛らしい大きな手』! 獣よ、やれるものならやってみろの『二足歩行』! どこをとっても素晴らしいではありませんかあ! |
スコール |
(仲間に向かって)
|
像を造る者 | 長老の件、よろしくお願いいたします |
リノア | 何かここで、はじめてみたくなるね |
キスティス | こういう見慣れない感じもいいかな |
ゼル | こういう雰囲気好きだぜ |
セルフィ | 外の方がいいな! |
アーヴァイン | 僕もひと段落ついたら、こういうとこで何か造りたいよ |
長老のおつき | ようこそ、おめおめ来られました |
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長老 | ここに来られたという事は、ラグナ殿を知っておられる方ですな。良く来られました……。ラグナ殿について少しお話しましょう。怪我していたところを助けたのは、かれこれ17年前でしょうか……。エスタ兵に誘拐されたエルオーネという女の子を取り返しに行く途中だと言っていました。ラグナ殿は身体が治るまでの短い間ここにいました。やはり退屈だったようで……彼はムンバに言葉を教えようとしていました |
スコール | なぜそんなことをしたんだ? |
長老 | 私もそうお聞きしました。すると彼はこう言ったのです。『言葉という便利なものを知らないのは不幸だ』と。思うに、ムンバたちに言葉は必要ないものなのです。なぜなら、生きるために本当に大切なことは、言葉などなくても伝えられますから。これは……もしかしたら我々にも言えることかもしれません。なぜなら、苦労してエルオーネを取り戻す旅をする理由を、彼自身もうまく説明できなかったのですから……。でも、私には……いや我々は、彼が旅立たずにいられなかった理由が痛いほどよくわかりました。エルオーネと彼の大切なおともだちのことを考えている彼の目が、我々に何かを語りかけていたからです。そういうものではないですか? |
スコール | そうなのかもしれないが……。では、なぜ像を作ってるんだ? |
長老 | ふぉふぉふぉ……確かに不思議ですな。理解していただけるかどうかは、わかりかねますが……。ラグナ殿は強いエネルギーを発しているように見えました。人を引き付ける『何か』です。それが『何』なのか、全くわかりません。だからこそ、ラグナ像をつくってみようと思ったのです。そのうち、ラグナ殿が我々を引きつける理由が見えてくるような気がするから……ですか |
スコール | (あのラグナが……。俺からは話をしない方が良さそうだな) |
長老 |
(スコールが外に出ようとすると)
|
スコール | 工房? |
長老 | ラグナ像の置いてある場所です。我々はあの像をそろそろ完成させたいのです。すぐにとは申しませんが、やって頂けるなら早いうちにお願いします |
長老のおつき | 『ただ飯食うな』って事だな |
像を造る者 | 長老がそんな事を……? ははあ、あれを……。大変名誉な事ですよ。なかなかもらえないものですから。わかりました! お手伝いをお願いいたします。見ての通り、私はラグナ像建造という大役を任されております。ただ……。仕上げに入るための研究用の石が足りません。この村の中より集めてきて欲しいのです。やって頂けますか? |
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スコール | → |
像を造る者 | それでは、『影石』『風石』『命石』『水石』『青石』の五石を少量取ってきてください |
スコール | 石の事なんか、わからないぞ |
像を造る者 | 石の名前が象徴しています。何とかなりますよ。気になるとこを調べて見て下さい。どうしても駄目でしたら、村の入り口に専門家がいるので、そちらに相談してみると良いかもしれません。まず『青石』から行きましょう。青・影・命・風・水の、5つです |
長老 | お手伝い、はじめて頂けましたか……。よろしくお願いいたします |
長老のおつき | ………… |
石の専門家 | 青石ねえ……うん? こないだ手に入れたって言ってたような…… |
スコール | (工房の隅で)
|
像を造る者 | え? ? ! 〜あ〜あ〜。そうでした!! 持ってきてたんだっけ。1個くりあー、あとよっつです。次は『風石』です。あと、影・命・風・水の、4つです |
石の専門家 | 風石ねえ……この辺にあんじゃないの? 一番風通し良いし…… |
スコール | (村入口付近の風通しの良い場所で)
(工房に戻って)
|
像を造る者 | まさしく『風石』、2個くりあー、あとみっつです。次は『命石』です。あと、命・影・水の、3つです |
石の専門家 | 命石ねえ……石と命を分け合うのは木くらいなもんだな…… |
スコール | (木の根が絡む場所で)
(根をよじ登ると)
(工房に戻って)
|
像を造る者 | まさしく『命石』、3個くりあー、あとふたつです。次は『影石』です。あと、影・水の、2つです |
石の専門家 | 影石ねえ……最近この辺では見ないなあ。影が重なってるとこによくあるんだが…… |
スコール | (村入口の影の交差する場所で)
(工房に戻って)
|
像を造る者 | まさしく『影石』、4個くりあー、あとひとつです。最後ですよー。『水石』です。あと、水の、1つです |
石の専門家 | 水石ねえ……あるとすりゃ、やっぱ水の近くだなあ |
スコール | (池で)
(工房に戻って)
|
像を造る者 | あ〜違いますね〜。この石は我々が置いたものです |
石の専門家 | 順調かい? |
ツクリテ |
(作品が落ちてくる)
(作品が落ちてくる)
(作品が落ちてくる)
|
スコール | ん……? 水って……まさか。……この石もらっていいか? |
ツクリテ | ? ……かまわないが、ただの洗いもの用の石だぞ |
スコール |
(工房に戻って)
|
像を造る者 | まさしく『水石』です! おめでとうございます! お手伝い完了です!! さあ、長老の所へ |
スコール | ……いらないんだろ? その石 |
像を造る者 | ……ばれました? |
並び順が後の仲間 |
|
像を造る者 | これらの石がなくとも像は完成するって事…… |
並び順が先の仲間 |
|
スコール | シュミ族を少しでも理解してもらう為に、村の中をくまなく見せる事が目的か……。最後の『水石』が池に無かったのは、そうでもしないと民家には行かないから……だろ? 宿屋は必然的に行くから、置く必要はないわけか |
像を造る者 | そうですね |
スコール | 5つの石『青・風・命・影・水』……。上1文字を取っての、あお・かぜ・いのち・かげ・みず、で、あかいかみになぞっただけ……だな。力説していたが……シュミ族の『象徴』だろ? ムンバの『赤い髪』は…… |
像を造る者 | そこまで見ぬいた方は初めてだなあ。話もよく聞いてるし……さすがです。……でもお手伝いは本当ですよお。シュミ族を……この村を慕ってくださる『心』が、我々を奮起させ、この像を完成させるのですから。ま、『動きを見ていて参考になった』も、ありますけど |
スコール | 役に立てれば、それで十分だ |
リノア | うん、そうそう。楽しかった |
キスティス | たまには、こういうのもいいんじゃない? |
ゼル | おう、いろいろ見れて楽しかったしな |
セルフィ | う〜やっぱりよくわかんないけど〜。いいとこだよ、ここは |
アーヴァイン | いいじゃない〜。僕、こういう趣向は好きだよ |
像を造る者 | そう言ってもらえて恐縮です。……でも誰にでもしてる訳ではないですよ。わかっていただきたい人に『だけ』です。さあ、長老の所へ |
石の専門家 | この村……まんざらでもないだろ? |
シュミ族にとっては紅い髪
、スコールにとっては赤い髪
。要するに「音」による聞き取りという設定なわけだ。
石の専門家の順調かい?
は、石を持って話し掛けると常に聞ける。
長老のおつき | 長老より贈り物贈呈す |
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長老 |
(手を見せる) |
スコール | ? |
長老のおつき | 長老……よく見えないす |
長老 |
(更に手を見せる) |
リノア | 何もないみたい……ね |
キスティス | また何か裏があるの? |
ゼル | 今度は何なんだ??? |
セルフィ | ???? |
アーヴァイン | は? 何もないよ〜 |
スコール | ……? なんだ? 何も持ってない様だが…… |
長老のおつき | は? 何か持ったら長老にまでなった御方の『手のひら』が見えないしょ? |
スコール | すると贈り物って言うのは…… |
長老のおつき | ? もちろん? 手のひらの謁見を許された事す。この偉大なる手にて石を掘り当て、この偉大なる手にて物を創り出し、この偉大なる手にて長老になったのす。以上、シュミ族よりの贈り物でした。また近くに来た時は、お立ち寄り下さい |
スコール | (仲間が呆れて出てゆくのに)
(スコールも出ていこうとすると) |
長老のおつき | あ、そうだ! 忘れてました。どうしようもなく見劣りしますが、記念品もあったんだ……。はいどうぞ |
スコール | (『フェニックスの羽』を手に入れた!) |
並び順が先の仲間 |
|
---|---|
並び順が後の仲間 |
|
スコール |
→
|
リノア | そう考えるといいね……なんか |
キスティス | 彼らの歓迎に『感謝』で応えときましょ |
ゼル | 気にしねえのに……。ま、有り難くもらっとこか |
セルフィ | さっすが! ラグナ様あ!! すごおい! |
アーヴァイン | ……そういえば久しぶりの息抜きできたね〜 |
スコール | 思えば……ノーグは手を誇示していたな……。対照的にな…… |
長老のおつき | ありゃあ、ばれてるじゃないですか |
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長老 | それはそうであろう。驚嘆すべき鋭き眼差しと、我らのおよばぬ宿命を持つ御方たちなのだ。それくらい不思議ではない |
長老のおつき | なあんだ。だったら『ほれ』ってわたしゃーいいのに。めんどくさい |
長老 | 贈りたかったは『物』ではなく……。『ひとときの休息』と我々の『心』なのだよ |
長老のおつき | ふーん。なんか負け惜しみくさいっすね |
長老 | ……長老命令だ |
長老のおつき | はい? |
長老 | ラグナ像、完成まで不眠不休のお手伝い |
長老のおつき | えええええ。いや、聞いてくださいよ、ちょうろー。だめ? でしょね。うえええええええ |
不思議なことにシュミ族達はスコール達(スコールと仲間、ないしはスコールとラグナ)の宿命を知っている。事前に知っていたことは、商人でもないのに何故か入村が許可され
たことからも知れる。
奇怪な声 | うえええええええ |
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スコール | 何だ? |
石の専門家 | ノーグの話を聞いたよ……。他人事のように言うのも何だが……この村は不自由の中に自由を見いだそうとしてるんだろうな。外界に出てったものが何を得たか? 何も得てはいないさ……。逆に奪われたんじゃないかな……『自分』って奴を……。決めていく自由の中にいる君達と、決められた不自由の中にいる我々……。『自分』が中心でなくちゃいけない以上、直面する壁を打破した後に見えるものは……。意外と同じなんじゃないかな…… |
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しかしスコールは俺達も同じ
と言っている。
像を造る者 | どういうわけか、長老のおつきをする方が手伝ってくれる事になって……。予定より早く完成しそうだなあ。なにしろ次期長老第一候補の実力者が手伝ってくださるんですから |
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長老 | あなた方はすでに同志。この村を好きに使ってください |
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長老のおつき | うへ〜〜像なんか作りたくないす |
長老 | 私の付き人がラグナ像建造の手伝いに取り掛かりました。彼はあれでもなかなかのもので……。お時間あれば、是非見てやってください |
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ツクリテ | ラグナ像建造を再開したようだな……。嫌な予感がするな……依頼がなければいいが |
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長老のおつき | そんなへっぽこ像、何で作んなきゃなんねーのかねーふへ〜 |
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像を造る者 | ……なんかちっとも楽になってないような…… |
長老 | 工房に行かれましたか……。その御様子だと真面目にやってないようですね。……外にいるムンバに声をかけてみてください。彼の力を借りましょう。私から言うと、命令になってしまうので…… |
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長老命令
で不眠不休のお手伝い
させてませんでしたかちょーろー(笑)。
長老のおつき | (ムンバに呼び掛けられて)
(せっつかれて)
(更にせっつかれて)
|
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像を造る者 | ……状況、好転してます? |
長老のおつき | へ〜へ〜やりますよやるですよ |
像を造る者 | ……すこし、楽になってきました…… |
石の専門家 | 長老の付き人が像建造に関わるか……。さすがにそろそろ完成かな |
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長老 | そうですか……始めましたか。近いうちに完成するはずです |
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スコール | 大きなお世話かも知れないが……。嫌な事を押しつけても仕方がないと思うが…… |
長老 | ふぉふぉふぉ……それはそうでしょう。が。ラグナ殿への敬意の念という点において、この村で彼以上の者はいないでしょう……。ですが、嫌がっている意味が少し違いまして…… |
スコール | ……? |
長老 | 早くこの辺境の村を出て共に闘いたいのですよ。敬愛の気持ちが強過ぎて焦っているのです。そういう意味では特に『長老』になりたくないのです。『長老』は戦闘に向いてないのはもちろんの事、この村を出ることさえ許されてませんから……。『長老』か『その他』になるかは決まっていません。ただ私が言うのも変ですが、才覚ある者が成っています。……私は彼が『長老』になると思います。もしそうなったら……皮肉な話です |
スコール | 何とかなるものなのか? |
長老 | 我々は高い技術・知識を自らの欲に向ける事はしません。ゆえについた名前が『シュミ族』……。大きな流れを自らの欲で逆らう者は誰もいません。それは愚かにも見えるでしょうが……曲げられません |
スコール | (それは俺達も同じなんだ……) |
長老 | 彼がその様子では、完成にはもう一人必要かもしれないですね。私だって彼を自由にさせてあげたい。私も、そうでしたから……。しかし、私にも義務があるのです |
像を造る者 | 長老になりうる方の実力とは凄いです。一緒にやっていて勉強になります |
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長老のおつき | も一人くらい優秀なのがいないとだめそうす。やっぱあいつかな……ツクリテ……でも、すかしてる奴だからなあ |
ツクリテ | 手伝い? それは無理だな……。『ムンバ』に成る前にやっておきたい事は山ほどあるんでね…… |
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長老 | やはりもう一人必要ですか……。【民家】にいる者が適任なのは分かってはいますが、頑固ものでしてね……どうしたものか…… |
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スコール | (ムンバ人形に懐かれる)
|
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作業場のおっさん | まさか! 創りもんさ。あんたらシュミ族の村に行って創り主にあったな? シュミ族の村に来たかどうかを判別する機能があるらしいんだわ。見ての通り、凄い技術だ。俺も少しは名が知れた職人だが……。こうはいかねえ |
スコール | あれの創り主で困った事があるんだが…… |
作業場のおっさん | ……どうかしたのかい? |
スコール | (シュミ族の状況を話して聞かせる) |
作業場のおっさん |
(ムンバ人形が駆け寄り)
|
スコール | (ムンバ人形に懐かれる)
|
---|---|
作業場のおっさん | まさか! 創りもんさ。あんたらシュミ族の村に行って創り主にあったな? シュミ族の村に来たかどうかを判別する機能があるらしいんだわ。見ての通り、凄い技術だ。まあ、そういうこった。俺も少しは名が知れた職人だが……。こうはいかねえ |
スコール | あれの創り主で困った事があるんだが…… |
作業場のおっさん | ……どうかしたのかい? |
スコール | (シュミ族の状況を話して聞かせる) |
作業場のおっさん |
(ムンバ人形が駆け寄り)
|
スコール | (ムンバ人形に懐かれる)
|
---|---|
作業場のおっさん | まさか! 創りもんさ。あんたらシュミ族の村に行って創り主にあったな? シュミ族の村に来たかどうかを判別する機能があるらしいんだわ。見ての通り、凄い技術だ。 |
アーヴァイン | ああっ! そっかあ〜ガルバディアの将校!! ぶっ倒したのもこれだあ |
作業場のおっさん | まあ、そういうこった。俺も少しは名が知れた職人だが……。こうはいかねえ |
スコール | あれの創り主で困った事があるんだが…… |
作業場のおっさん | ……どうかしたのかい? |
スコール | (シュミ族の状況を話して聞かせる) |
作業場のおっさん |
(ムンバ人形が駆け寄り)
|
長老 | 私がどうにかできるものなら、何とかしますが……。こと作業の話になると『長老』も何もありませんから |
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長老のおつき | ……説得できそう? |
---|
スコール | (飛び出しだムンバ人形を指して)
|
---|---|
ツクリテ | ……確かに、我が友に贈った物だが……。どうしてあなた方が? ? ……ははあ、メッセージをのせて手直ししたか |
F.H.からの声 | よお兄弟! ひさしぶりだ。通信できねえからメッセージいれるな |
ツクリテ | おお、なつかしき声だ |
F.H.からの声 | なんかもめてるらしいじゃないか……。さっさと終わらせちまえよ、そんなつまらん事 |
スコール | ……まかせるか |
F.H.からの声 | いやわかるんだけどな……。でもな『創り手』って奴はよ……。……と思うんだよ |
スコール | (まかせて……大丈夫か?) |
---|---|
ツクリテ | (家から出てくる)
|
スコール | がんばってくれ |
ツクリテ |
(ムンバ人形と共に工房へ向かう) |
スコール | (池の前に佇む釣りじいさんを見て)
|
---|---|
釣りじいさん | おおーしさしぶりぢゃ。長老に聞いてもしやとは思ったが……元気か? |
スコール | なぜここに? |
釣りじいさん | わし? しらんの? ここの名誉村民 |
スコール | ……? |
釣りじいさん | 昔ちーとだけ技術提供したんよ。エレベータん所に立体映像なかった? あれとかね細かいとこで世話したんだわ。何か『海』に飽きての〜。んで『池』に来たというわけ |
スコール | ……相変わらずだ |
釣りじいさん | そういう事。お前さん達は何でここに? |
スコール | (そういや……大丈夫か?) |
ツクリテ | (家から出てくる)
|
釣りじいさん | 歓迎するぞい |
スコール | がんばってくれ |
ツクリテ |
(ムンバ人形と共に工房へ向かう) |
釣りじいさん | 像が完成しそうな時に寄ってみるか…… |
しさしぶり
及びなりたがってるいる
は当方の誤字に非ず。
ツクリテ | 良く出来てるな……仕上げがしやすい |
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長老のおつき | なんとかなりそうす |
像を造る者 | この村の双璧と共に作業とは…… |
長老 | ……できた? 説得できたのですか? それは凄い! 頑固で通ってる者なのに……。小賢しくも物でつろうと考えておりました……。これはもう必要ないですな。かわりにお受け取り下さい |
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スコール | 『ステータスガード』を手に入れた! |
長老 | すぐにとはいかないでしょうが……。とうとう完成しますな…… |
石の専門家 | 世界じゃ大変な事になってるらしいが……。この村でも大変な事になってるらしいな |
---|
長老 | ………… |
---|
像を造る者 | とうとう……完成です |
---|---|
ツクリテ | 良い仕事をした |
長老のおつき | 完成す。長老を呼びに行かないと。と、言うか……来られたみたいすね |
像を造る者 | あれ? 長老がおいでですか? |
ツクリテ | 見に来られたようだな |
長老 | とうとう完成……か |
手伝いの者 | ここも静かになってしまうかあ…… |
長老 |
(皆が出てゆく)
|
長老のおつき | ……行きますか |
像を造る者 | とうとう……完成です |
---|---|
ツクリテ | 良い仕事をした |
長老のおつき | 完成す。長老を呼びに行かないと。と、言うか……来られたみたいすね |
像を造る者 | あれ? 長老がおいでですか? |
ツクリテ | 見に来られたようだな |
長老 | とうとう完成……か |
釣りじいさん | 良い出来じゃないか、……ひと区切りだな |
長老 | ありがとうございます。いろいろと御尽力を感謝いたします |
釣りじいさん |
(アイリッシュ・ジグが流れる) |
スコール | この曲…… |
手伝いの者 | ここも静かになってしまうかあ…… |
スコール | じいさん…… |
釣りじいさん | なななんじゃ、F.H.で演奏したんだから、F.H.にも使用権ありぢゃろが |
スコール | いや文句はないさ。それよりもF.H.には帰らないのか? 心配しているはずだ…… |
釣りじいさん | …………。……こういう事があるからのー。わしにはまだ己自身にある好奇心を抑えられんのよ。ちっひいのにこのじじいに負けるようでは話にならん。ほんとに強くなって欲しければ、まずその子を歩かせんと。そうやって、皆大きくなるのよ。『いつかどこかで』があれば、誰だってどこにだって飛び出せるであろな。わしはその『足かせ』だけには、なりたくないのお |
長老 | 皆……ご苦労様でした! |
釣りじいさん | また……会おな |
スコール | いろいろカタがついたら……だな |
釣りじいさん | だな……じっとせんで待っとるわい |
スコール | (出ていこうとする釣りじいさんの背中に)
|
釣りじいさん | へ? ははははは……まあ、そのうちな |
スコール | 楽しみにしてるよ |
長老 | ……すみません、彼と二人に |
長老のおつき | ……行きますか |
何故かF.H.で別の曲を演奏していてもアイリッシュ・ジグになる(笑)。
ツクリテ | いずれ来る変化の時のために……今日も励むか |
---|
長老のおつき | (スコール達が出てゆくと)
|
---|---|
長老 | ……忘れるものか |
長老のおつき | 驚きましたよねぇ〜何の予告もなく、変な人が村に入ってきたんですから…… |
長老 | ……おまえは『あいつ絶対盗賊だよ!』と言い張っていたな |
長老のおつき | そ、それは言わないでくださいよ〜。すぐ誤解だって言いに行ったでしょ。すばらしい人だった。言う事も、やる事も凄いけど、何よりも目線が僕の高さだったんです |
長老 | ……何度も聞いたな |
長老のおつき | 早く変身してお役に立ちたいと思って、もう十何年ですか……でも結局……その |
長老 | 感じたか…… |
長老のおつき | 私が長老にねえ……迷惑しかかけてないようですけど |
長老 | 我々にも『変化』は必要なのだろう……。不自由の中での話だが |
長老のおつき | あ〜あ、だからあの像造りたくなかったのに〜。心の整理ができちゃいましたよ〜 |
長老 | ……そうか |
長老のおつき | ………… |
長老 | ひととおり見てまわるのも、これで最後ですな。我々の命とも言うべき『工房』です |
---|---|
ラグナ | おお! ここだけ見てなかったんだよな。思ったとおり良い感じだなあ。しっかし、本当に世話になった。ありがとうな |
長老 | いえいえ……なごりおしいですな |
ラグナ | (ムンバがやってきて)
|
ムンバ | ラグナ! |
ラグナ | おいおい! あれだけ教えてそんだけか〜? |
長老のおつき | いいなあ自由に飛びまわれる人は……。外の世界の方が魅力的なんでしょ? |
ラグナ | 外の世界『も』っだろ? |
長老のおつき | ここは作られた世界ですよ? あなただってそういう枠が嫌いな方でしょ? |
ラグナ | あ、スルドイ。う〜ん、むずかしいんだよな〜 |
長老 | これ、むやみに困らせるのはやめなさい |
長老のおつき | だって! 我々の中にだって、外に出ていく者だっているのに…… |
長老 | 各自それぞれの役目というものがある…… |
ラグナ | (二人が侃々諤々としているのをムンバに言われて)
(まだ止まらない)
(土下座して)
|
長老 | (ラグナに平謝りされて)
|
ラグナ | (立ち上がって)
|
長老 | (背中を向けたおつきに対して)
|
長老のおつき | ………… |
像を造るはずの者 | 頼まれてた『記念写真』とりますよーいいですかー。あれ? きこえてますかー |
ラグナ | ま〜ま〜、気にしない気にしない! ニコニコしてようぜ! わらってわらって……はやくとれ…… |
「時が来れば答えは出る」ではなく時が来れば答えは出てる
というあたりがこのゲームらしいところ。
長老のおつき | (回想からフェードするように)
|
---|---|
長老 | そうだな……。まだ変化の時まで時間がある……。会いに行くか? |
長老のおつき | 会いたいですね。道も共にしたい。今のシュミ族を見て欲しいし、今のラグナ殿を見てみたい……。でも……。あの方の信念にひかれたのです。それを邪魔する事は時期長老としてできませんね |
長老 | ふ、ふふ……ん。まだ気が早いぞ。しなくてはならん事が山ほどある |
長老のおつき |
(出てゆく長老を追いながら)
|
おつきの声 | (ラグナ像の上に乗ったムンバ人形から)
|
シュミ族が会いにいくことの、一体何が今のラグナの信念を邪魔することになるのだろう?
おつきは今のラグナ殿を見てみたい
だが、ムンバ人形は今のラグナ殿を見てもみたい
になっている。単純な録音ではないらしい。
この後、シュミ族の村のBGMはアイリッシュ・ジグになる。
石の専門家 | 変化すると言っても、すぐになるわけじゃないよ。我々の時の流れは、君たちに比べ少しゆるやかなのだ。だからこそ外界に合わせようとすると無理があるし、世の流れから離れて、独自に暮らしているのさ |
---|
長老 | 世界の流れの中にいるあなた方と、外れている我ら。空間に限定されないあなた方と、限定している我ら。外から降りかかりし宿命に対じするあなた方と、内からわき出でたる宿命に対じする我ら。対極にいる我らがこうして出会い分かり合えたのも、互いに『心』を持つという唯一にして絶対の共通点があったからと……信じて止みません。外に出たノーグも、それさえ気付けば…… |
---|---|
長老のおつき | それにしても、見た目もーちっとかっこよくなんないもんすかねえ。背が伸びるのが、せめてもの救いすかねえ |
しかしスコールの宿命は自分自身で作り出してたというオチ(笑)。
手伝いの者 | あの像に見られてると……不思議と心強いです |
---|