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ヨルダに忍び寄る影を知っていた。見ていた。
見て、それでもいつでも助けられることを知っていた僕は、それを黙ってみていた。
いつもは光に透けるヨルダの、影に浸食される様が奇妙に僕の背筋を刺激し、僕がそれは快感だったのだと知ったのは大分後になってからだったけど。
闇に、晒される剥き出しのヨルダは、それでも美しかった。