コードギアス 反逆のルルーシュ

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 過去に書いた感想のような、そうでないような。ただの戯言。

 恐ろしくあちこち話が飛ぶので気にしないでください。

TURN12「ラブ・アタック」

 ロロなんか(多分褒め言葉)に人格破綻言われた天然咲世子に全力で同情しつつ(大笑いしつつ)、取り敢えずシャーリー死ぬな、むしろ死なないでくださいお願いします。

 真面目な話をすると、この作品はタイトルからしてギアスを扱ったものでありながらも、ルルーシュがギアスを使って無理に人々の心を捻じ曲げてゆくことは作品否として描かれており、ルルーシュが不当にギアスを使って人々を操った場合、必ずルルーシュが手痛いしっぺ返しを食らう構成になっています。逆にルルーシュが自分の言葉を使って「王らしく」人心を手に入れた場合は、その分ルルーシュに利益(というのもアレですが、まぁ忠誠)をもたらす都合の良い構成です。どんなに御都合主義でトンデモアニメであっても、その主軸だけはぶれません。「ギアスは人を孤独にする力」です。

 つまりルルーシュが「どうしてだろう」とシャーリーに素直に困惑を吐露したことは作品是であり、ルルーシュが過去に「シャーリーのために」とギアスで記憶を奪ったことは作品否です。この二つが今回ぶつかることになるわけですが、ここに皇帝のギアスと、ルルーシュが本当はシャーリーに恋して付き合っているわけではないという二つの作品否が恐らく加わるので、もしルルーシュにしっぺ返しという方向で動くのならば、それはルルーシュからシャーリーを奪うという展開になるはずで、もうシャーリーがどうなるのか怖くて堪らない。

 尤もここをターニングポイントとするならば、その加わった作品否をはね除けるほど素直にルルーシュがシャーリーに対して行った過去の行為を反省して「王の前で引かない」(謝る? 言い訳する?)ことができれば、多分第二期のルルーシュのキャラクタ構築としては成功でしょう。シャーリーは助かる。逆にこれ以上シャーリーに対して(優しさからでも)嘘を重ねる気なら、もうシャーリーは絶対に手に入らないでしょう。因みにロロにギアスを掛けていても恐らく既にシャーリー(かルルーシュ)死亡だったわけで、好い加減ルルーシュには法則に気付いてほしいものです。だってデートの仕方を誰かに訊こうと考えること自体が失敗フラグ(遠い目)。誰かあのマニュアル人間を殴ってやってくれ。

 ああ勿論超人咲世子を手抜き用に使用もけだし作品否なので、あんな目に遭ったわけです。良い気味だルルーシュ(高笑)。でもシャーリーは巻き込むな〜〜〜。出現ギアスフルコンプなんて不吉すぎる。これで今酷い目に遭い中のカレン救出への足掛かりとしてシャーリーがキャラクタ的に物語に選ばれた=犠牲とかいう展開だったら最悪なのだが、ありそうで怖い。ありそうと予測できる時点で物語としてはフラグを納得レベルに持っていけているということになるし、やられたらやられたで納得はするんだが。

 どうでも良いけど女体に意味がないというのは咲世子さん、まだルルーシュをホモだと勘違いしてるわけか、それなのにあのたらしキャラクタ把握は違う、間違っているぞ咲世子……。ルルーシュはホモじゃない、ただの異常シスコンだ。

TURN13「過去 から の 刺客」

 斜め上というより斜め下でした、さすがルルーシュ、変人過ぎて論理が全然読めないぜ……。何故ロロ抹殺じゃなくギアス撲滅に行く。振り向いた瞬間におまえならロロ殺せたろ? こんなときまで貧乏性発動させて有効活用しようとしなくても……。あれからシャーリーのお葬式もサボって必死に水族館でロロ爆弾作成してたと思うとギャグにしかならないんだが。

 ロロ虐待開始とか言ってましたが人間爆弾にしようとしてました、虐待どころの話じゃない。でもそんなのも霞むくらいの幼児虐殺、研究員惨殺。いやまぁあんな能力者達を生かしておくのは危険ですが、あそこから二人も暗殺者が送り込まれたのも確かですが、その二人共がルルーシュに籠絡されている上、虐殺を行わなければならなかった騎士団員達は、暗殺者が送り込まれた事情すらも知らないんだよなぁ……。おまけに扇とヴィレッタもアレだし。騎士団離反って可能性が一気に出てきたな。

 シャーリー、君はルルーシュを「一人で戦ってる」と言ったが、ルルーシュが一人になる切っ掛けは君になるかもしれないよ……。痛い、痛すぎる。さすがモチーフはダンテ『神曲』。地獄巡りですなぁ……。「この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ」。煉獄篇らしいから、最後に救いは残ると思うんだけど。

 ところで、えーと、V.V.と皇帝の関係は何なんだ。ロロは散々スザクやらナナリーやらと対比させられてきたわけですが、まさか一番立場の近いのがV.V.だったなんて。これはあれですか、ロロがシャーリーを殺したようにV.V.がマリアンヌを殺して、皇帝はV.V.兄さんをボロ雑巾にするためずっと騙し続けてきた構図というわけですか。

 ……どうしてあの皇族は、ブラコンとシスコンの巣窟なんだ……。ついでに皇帝は親バカ疑惑。

 しかしスザクは二期のほうが好みだな。鬼畜だけど(笑)。尤もリフレインとカレンの関係は知らないんだから仕方ないか。

 どうでも良いけどルルーシュは何故かラインハルトと比較されることが多いけど、ラインハルトの位置付けはシュナイゼルのほうだと思うなぁ。

追記

 あまりにギアス撲滅に向いたルルーシュの理屈が理解できなかったんで考え直してたんですが、何となく感覚的にはわかったような気のせいのような。

 ユフィやナナリーのときは、視聴者的には死亡フラグが立っていても(ナナリーは死亡ちゃうが・笑)、ルルーシュ的には「突如」訪れた喪失であって、衝撃が先に立ってしまったせいで喪失に対してルルーシュとしては理解が遅れたのだろう。基本的には頭が超良いので落ち込んでいる期間が途轍もなく短い人間だし、衝撃によって喪失の哀しみが塗りつぶされている間に、次のフェーズへ進まなければならないほど余裕がなかったし。

 ただシャーリーに関してだけは、一期からルルーシュ的にフラグ立ちまくりで、一度は自分のギアスでシャーリーを切り捨てて自分から失った形にしたほどです。今期だって彼女を幸せにするだとか彼女と幸せになるだとか、そんなことを考えてはいなかったからこその、カップル強制確立時のあの表情でしょう。

 甘ちゃんだから死亡とまでは考えていなかったにしろ、それでも「自分に近付けちゃいけない」と思う程度には、自分のそばという危険性を理解はしていて、実際「自分のそばに居て」「記憶を取り戻した」ことで「殺された」。一番目が自分自身と皇帝、二番目がジェレミア、三番目がロロ。

 或る意味で衝撃はなかったはずだ、いつか危険に晒すことはわかっていたはずだ。だからこそ驚くより前に泣くことができた。あれは、ギアスということの危険性を、初めて哀しみと共に感覚的に納得した瞬間だったのではないかと。

 そして恐らく、「王の力は持てる者を孤独にする」意味を、納得した瞬間でもあったのではないだろうか、初めて自分を憐れんだことで。もしかしたらロロのどうしようもない孤独を見て、自分が今後どうなるかの未来を見たようなものだったのかもしれない。

 ロロは特に語るほどのものもない。SeeDと大して変わりがない(笑)。単なる任務至上主義というか、それ以外何も知らない子だ。感情がないというわけでは決してないが、任務遂行の邪魔になる人間は殺せと育てられてきて、邪魔になれば仲間だろうが何だろうが殺してきたし、その命令を下す人間が今は嚮団から兄さんに替わっただけである。シャーリーが「ルルーシュの仲間に」と言った言葉を果してロロが信じていたかどうかはさておき、どちらにしろ仲間だって殺すのだ、情報漏洩は任務(この場合は兄さんの保護)に差し障るから。一緒に育てられてきたギアス能力者の子供達を殺したのだって、騎士団の人間を殺したのだって、同じ理由だろう。或る意味「理由がない」からだ。理由なく殺す、命令に従って。優秀なコマンダであり、優秀すぎるコマンダであるが故に、一部にのみ異様に情に捕らわれるルルーシュにはロロを扱うことはできない。敵か味方かではなく、殺して良い人間と殺してはいけない人間――殺したい人間と殺したくない人間の区別を、ルルーシュはロロに論理的に命令できない。人間をずっと駒のように扱ってきたルルーシュだが、ロロは更に仕事上の必要性からしか動けない。ロロがルルーシュに抱いた切羽詰まった愛情だって、或いは「任務で兄に懐かなければならなかった」必要性からの要請でしかなかったかもしれないし、実際に依存し始めたのはルルーシュが籠絡したあとだ。

 「好き」「嫌い」。「必要」「必要じゃない」。「愛してる」「憎んでる」。――「必要とあらば何でも、それが任務なら」。結局今のままじゃロロは兄さんの人格だって愛してやいない、あれだけ命から心から行動原理のすべて、何もかもを兄に捧げていても。ルルーシュの情に突き動かされる行動原理は、人を駒のように扱うルルーシュの命令の中には、ないから。情で動いて利を下すのがルルーシュならば、理で動いて情を殺すのがロロだ。ロロはルルーシュのことなんか何も知らない、知ろうともしていない、あれだけ慕っていても。全く以てルルーシュの愛し方を再現しただけの人形だ。ルルーシュが身勝手な愛だけを詰め込んでしまった人形だ。ルルーシュは思い知っただろう。

 何にもない。ロロも、ギアス嚮団の子供達も。愛する人も、愛される人も、任務以外の何も。「王の力はおまえを孤独にする」。最初から最後まで「孤独でしかなかった」子供達が自分の行く末か、と恐怖した、というのならばまだ、シャーリーを殺されて殺害犯のロロ抹殺よりギアス撲滅に向かった気持ちも、わからないでもないのだ。絶対遵守の力はルルーシュが何かに従うのとは正反対の力だ、ロロのような「何故と問わない」優秀すぎるコマンダを一時的に作るための力だ、しかしその結果はすべてが手からすり抜けてゆき、ルルーシュは己の業に従わざるを得なくなる。ロロが成長してやっと手に入れたかもしれない自発意志は結局不幸しか生み出さずに益々ロロを(或いはルルーシュを)孤独にしただけだった。

 ルルーシュがまだ人間で在りたかったのか、或いは人間でなくなる業を背負うのは自分だけで良いと覚悟したか。後者の気がする、というのはあまりにもルルーシュを甘く見ているだろうか。でもルルーシュは、殺してあげる優しさを持った人間だというのは、視聴者も知っている。ロロではなくジェレミアが殺すバージョンも、それはそれで見てみたかった気もする。ルルーシュの反応が。そもそも何でギアス能力者のジェレミアは抹消対象に入ってないんだよ。

 いやまぁ、こんなに屁理屈を捏ね繰り回さなくても、「ルルーシュがロロを大切に思っていた」という仮定さえ入れれば解は簡単なのですが、……いや、一年ならあると思うんですが、殺害後まで適用されるとなるとそれはそれでルルーシュの籠絡「され」っぷりが怖すぎる。弱すぎることになってしまう。でも未だにロロにはギアスを掛けてないんだよなー。本当に色々とルルーシュの中では矛盾が共存してそうだ。

TURN15「Cの世界」

 奴隷CCはもう別人格ということでどうでも良いレベルだが、大元のCCが……何百年と生きた魔女の思想があまりにもそこいらの小娘と同じで、ちょっと幻滅したですよ……。そこが彼女の長所でもあるというのはゆかなさんが仰ってるとおりではあると思いますが。結局何処まで行っても人は人を捨てきれない。

 って方向性は冨樫さんと正反対かもなぁ(笑)。人の中に在りながらヒトであり得ないモノを描くのが得意な冨樫氏、魔女と魔王で在りながらヒトでしかあり得ないモノを描く谷口氏。

 でも今回判明したCの世界やコード譲渡に関しては殆ど予想の範囲内だったので話としてはイマイチ。判明しないところのヒントに関しては推論も怪しい程度にしか露出されなかったので除外。

 で、前回……だったかいつだったか(記憶曖昧)えっと(ファイル漁り)これか。

 こうしてすべての顔が消え去っていって、その上で今迄のすべての顔を維持しようとするならばC.C.との関係が前面に出てくるでしょうし、新たな顔を構築しようとするのならばロロとの関係が出てくるでしょう。それが人としての顔なのか、魔王としての顔なのかはともかくとして。或いはそのどちらでもない道としての、スザクとの道の交換という手もあるかもしれません。

 うむ。C.C.がああなってしまった以上、ロロの死亡は覚悟した。まさかこういう展開で来るとわ。

 学生ルルーシュ・ランペルージ、皇族ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア、反逆者ゼロ、この三つの仮面のすべてを知りすべてに属する魔女C.C.、そしてすべてを知りながらも何処にも属さないロロ、という対比で話を進める(現在シャーリーもナナリーもカレン居ないのは作為的だ)と、魔女C.C.は魔女としての記憶をなくし、只人として本名を取り戻してしまった現状、ルルーシュの三つの仮面のどれも知らず、何処にも属さないヒロインになってしまったわけです。

 つまり、何処にも属さないという一つの座に、二人の人間。

 以前もこんなことがありました。皇族ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア(或いは兄ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア)に属するナナリー・ヴィ・ブリタニアとユーフェミア・リ・ブリタニア。一つの座に二人の人間、そしてユフィは早々に死を以て退場し、ナナリーがユフィの立場から何からほぼすべてを引き継ぎました。

 うん。つまり簡単に言えば椅子取り合戦なんだ、ルルーシュの周囲の座に関しては。で、ユフィとナナリーがルルーシュの物語にとって(つまりルルーシュにとって)どちらが大切でああいう結果になったかということを考えれば、C.C.とロロだとどちらが物語として大事かなんてのは目に見えているので、退場するのは重要度の低いロロのほうになる、と。無論、C.C.が魔女としての記憶を再び取り戻した場合に於いてはこの限りではありませんが。

 しかも騎士団もなんか怪しいしさぁ。ルルーシュ・ランペルージをなくしたばかりで、今度はゼロをもなくしそうな勢いなんですが。ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアに関しては疾うの昔になくしていると言っても過言ではないし。万が一全部なくしたときに必要なのは、何処にも属さない人間だよね……なのにロロじゃ駄目だったのかやっぱ、と思うとちょっと切ない。わざわざ記憶喪失にしてまであの位置に配置しなくても……。魔女C.C.は大好きだからC.C.が取って代わること自体は(他の人だった場合よりもずっと)喜ばしいんだが、でも只人C.C.は果てしなくどうでも良いという状況も辛い。うん、単に好みの問題。ワシはロリコンのはずだが、幼女C.C.よりタカビーC.C.のほうが良いです……。

 つーかルルーシュが三つの仮面すべてを手に入れる物語だと思ってたら、今のところすべてを捨て去って裸になる物語のようなので、ちょっと驚いている。いや、確かにこの道も提示しなきゃ、ロロという異質なキャラクタをわざわざ投入した意味はないんだが。提示しただけで終わるのか(最後にはすべて取り戻すのか)、提示した先に裸のルルーシュの物語を魅せるのか。

 ……話数、足りるノカ?

良いじゃない、忘れてしまえば。辛くて重いだけだよ、ゼロも、黒の騎士団も、ナナリーも……。

 あのときは完ッ全に無視する形になったロロの言葉を、結局裸のルルーシュで体現することになるんだとしたら、皮肉だなぁ……。しかも谷口さんの場合は、多分本人が居なくなった後にそうするんだよな、そういうのって(AHAHAHAHA)。

 ああ、いやしかしあのとき、ロロは「ランペルージ」にも実際は属してなかったのでこちらとしては無視してしまったが、ランペルージだけは残しておいて幸せになったら、と言ったんだった。何一つ持たないロロが言ったんだから学生ルルーシュ・ランペルージではない「ランペルージ」だと考えれば、何一つ持たないただの「ランペルージ」即ち「マリアンヌ」の何かだけは、ルルーシュにも残るのか……? ついでに言えばランペルージは反逆者の意味合いもあるんだが。むーん。

 裸のルルーシュになって漸く、母の死因を知るという本来の目的(ランペルージ)に立ち返るって意味かなぁ……?

TURN17「土の味」

 「スザクしか居ない」と言いながら幾つもの保険を掛けておくルルーシュが珍しくまともだな!(……。) スザクとルルーシュはまぁあんなもんだろう。お互いに好きすぎる上で擦れ違いすぎる。厭な予感がするのは同じことをカレンでは擦れ違いではなく慰めにしてしまうんじゃないかという点だが、つーかナナリー! カレンENDを予感してしまったのは、絶対安全圏に居ると楽観視していたナナリーに死亡フラグが立ってしまったせいだ。ロリが正義のアニメのくせに! ロリは正義! ロリ同盟は鉄板! ……厭なアニメだ(笑)。因みに日月サンにとっては尻が正義です。尻で女王様なCCとシムカさんとアーシェ殿下と荒川さんを愛してる。

 「情に頼っていては駄目」と言いつつロロの情に頼ってナナリーを助けようという兄さんの阿呆さ加減に、さっきの「まとも」という感想もぶっ飛んでしまった。やっぱり駄目ルルーシュだ……。ナナリーが戻ってきたら唯一の居場所がなくなるというロロの恐怖心は果して本人でさえ自覚できてるレベルにあるのか不明だし兄さんはもっとそんなこと知らないから当然といえば当然なんだが、駄菓子菓子、ナナリーがルルーシュ=ゼロに気付いていた場合のことはまーったく! 考えてないのかルルーシュ……シャーリーのことから学習はしなかったのか兄さん……。たとえ「ルルーシュの命です」とロロ達が言ったってナナリーは「ゼロに」ついていくことを拒否すると思うんだが、そしたらヤバいだろー。いやヤバいのは日月サンのテンション。何だ今日のこの文章。あ、むしろヤバくなくてナナリーがゼロを捨てることをロロは喜びそうな気がしてきた。うん前向き。

 しかしもっとヤバいのはオレンジが普通に騎士団に入隊してるということなんですが! ジェレミア卿だと誰も気付いてないのかー? あれは日本人狩りをしてた純血派だぞー。ナナリー総督のことも憶えてなかったし、騎士団連中の顔認識能力と記憶力は日月サン並か。

 取り敢えずスザクは可哀相。ジノは全然アテにならないのでアーニャ様、スザクの理解者になってくれたら嬉しいんですがないですねきっと……。ところで日月サンは格好良い星刻に興味がなさ過ぎると思う。だって一番ヒーローテンプレなのが星刻なんだも……。本当に何なんだ今日のこの文章。

 真面目に書くか。和解フラグを立てた上で一瞬にしてボッキボキにへし折るという手法はいつものことだが、これをフレイヤ投下に繋げるためにシュナイゼルをシナリオ的に起用かぁ。シュナイゼルの反逆フラグも立ちましたね、皇帝に対する。皇帝が散々気を遣って(笑)ルルーシュ=ゼロ=ギアスを隠し通していたのに、シュナイゼルなら簡単に全世界に向けて発信しそうで怖い。

 怖い、というのは最終戦争がシュナイゼルvsシャルルになりそうだ、という意味に於いて。つまりルルーシュが皇帝に反逆する理由を、次々になくすシナリオになっていそうだ、ということ。要するに、これまたナナリー(理由の一つ)の死亡フラグに見えるんだよなぁ。

 たとえ裸のルルーシュになったとしても、ナナリーだけは皇帝の庇護下(使われてたとしても)にあるから安心だと思ってたんだけどなぁ……シュナイゼルは皇帝よりずっと容赦がないから、ナナリー一人くらい平気で殺すな、ユフィに対してもそうだったし。

 もしナナリーを失って、もし皇帝とシュナイゼルが対立するようになったら、しかももしそのときに騎士団の離反フラグがフラグじゃなくて事実になっていたとしたら、ルルーシュがブリタニアに反逆する理由も手段も一切なくなる……のか?

 となるとやっぱりマリアンヌの死の真相だけがルルーシュに残されることになるのか、ランペルージ……。でも真相と言ったって、皇帝がその状態だとしたら、あとはCCしか居ないんだが魔女の記憶がなくなってる今じゃ多分マリアンヌとの交信も途絶えているだろうからなぁ。戻ってくれるんだろうか記憶。そしてきっとその真相はルルーシュにとって全く優しくない現実だろうな。もうルルーシュの幸せって何処よ。

 というより視聴者のカタルシスは何処に行くんだろう(笑)。

TURN18「第二次トウキョウ決戦」

 えっと……花火……。

 個人的な感情を言えば、テロリストが何も背負わず何もかも忘れて幸せになるのなんて厭ですよ。でもアニメのカタルシス的にはテロリスト幸せENDもしょうがないと思ってたんですよ。だからルルーシュの、皆でいつか花火を上げようEND希望も、莫迦だなぁと思いつつもしょうがないなこのガキと微笑ましく思ってたんですよ。

 テロリストがそんなささやかな幸せを実行どころか望むことすら許さないといった展開。ささやかな花火を望んだルルーシュにシナリオから与えられたのは、自分の掛けたギアスのせいででっかい花火=爆弾が上がって最愛の妹死亡という結果。すまん、さすがにワシでもそこまで鬼畜な予想は……してなくはなかったが。尤も18話なので、一期との対比を考えれば皇帝も出てきていることだし、ここでナナリー死んではいないと思いますが、それもまた何だかなぁ。

 しかしロロは何なんだろうな、殺そうとしてたのに思い留まった理由は何となくわからないでもないが。それより成長したと思ったらやっぱりランペルージ流というかブリタニア流に流されただけだったってのが如何とも。あの一家は、自分の愛する家族のためならテロも虐殺も厭わない家系だからなー。感化されすぎってのが、まぁロロに自我が薄い証拠なんだろうが。本当に今のままだとロロの人格は鏡でしかないな。来週はやっとルルーシュのルルーシュによるルルーシュのためのロロ虐待が始まります。道のりが長かった!

 スザクは……今週は本当に尊厳を奪われたって言い方で良いと思ったわ、先週は特にそうも感じてなかったけど、ルルーシュにとっては「生きろ」は是的なギアスだったから。それがこうなるとわ。頑張れ。としか今は言えん。尤も今回の最大に可哀相で賞は、ギルフォードに奪われちゃったけどな。哀れとしか言いようがない我が騎士ギルフォード。頑張れとも言えなくなった……。

 カレンと紅蓮はもう出てこないで良いよ……一期で可愛かった赤くて無骨で不器用なワンコちゃん達はもう居ないからちょっと淋しいだけだ、淋しいだけだ。……C.C.記憶喪失より凹んだ。あれだ、はこが空に拉致られてからの描写のような淋しさ。少なくとも紅蓮の活躍はもうなくて良い、ロボットアニメとして終わるから。

 ロボットはなぁ、人間が中に乗ってるからこそ限られたスピードしか出せなくて、そういうトロくて厳つい金属の塊同士が同じようなスペックの中で泥臭くぶつかるから格好良いんであって、あんな人間の堪えられない動きで遠距離武器さえ使わないで大量撃破できるような超ハイスペック機なんて、ロボアニメには邪魔なだけなんだよォォォ!(号泣) 二期の滑空遠距離攻防には散々裏で愚痴を垂れていたんですが(笑)、まさか遠距離攻撃のがマシだと思える近距離攻撃の弱い者苛めが出るとはさすがに予想もしてなかったです……最低だ……。

 戦闘回で戦闘にカタルシスがないと辛いな。敵に味方がやられていようとも、ロボットとしての動きが良ければロボ物としては感動できるのに。機械オタクな感想に偏りすぎだと思う日月サン。もっと機械オタク的なことを言えばジークフリートとジェレミアも活躍しないでほしい(笑)。対人戦でロロを活躍させてなかったのを評価してたのになー、ロボットだと弱い者苛めはアリかよ。蜃気楼は操縦者がルルーシュだから活躍しないことはわかっているので(……。)機体性能がどれだけ鬼でも文句はないんだけどな。

 いえ嘘です御免なさい、不満があるのはナナリーとカレンの保護枠についてです。これだけ人の死ぬ回でも、お姫様は作品の外からお姫様枠なのねーという……。作品内で保護枠なのは全く構わないんですが、なんだかなー。ワタ死がダールトンやら卜部やらが好きなせいかもしれませんが。18話でこの演出じゃなきゃナナリーの死に泣けたかもしれないのに。

TURN20「皇帝失格」

 C.C.お帰り!

 ……と素直に言えないのは何でだろう……マリアンヌのドSのせいで、C.C.が記憶戻ったのにMに見えるせいだ……。日月サンはC.C.に一体何を求めてるんだ(笑)。女王様ですよ、女王様。でもマリアンヌ女王様はわたしのセンサーには引っ掛からないや、何でだろ。あまりにも S過ぎるせいか(笑)。

 アバンがまさかのスザクで驚いた。選定の基準は一体何なんだ。C.C.は記憶をなくしたから、ルルーシュは傍観者(仮面を被った自分)ではなくなったから、語り部は外れたということか? しかしスザクほど語り部として相応しくない渦中の人もないと思う。取り敢えずニーナがスザクに甘えて、スザクがその甘えを許さなかった場面はとても優しいと思った。ロイドさんの影響受けてませんかスザク君。

 しかしロイドとセシルは科学という悪魔と契約した人非人だから良いんだが、ジノ……おまえ先週のフレイヤに憤ってた描写を悉く無意味にしやがって……。お坊ちゃんだからなぁ。

 まぁそれはさておき、以前書いたとおり、これでスザクとルルーシュの道が交換されましたな。目的のためには手段を選ばなかったルルーシュが、選ばなかったせいで大切な人達を失い、手段を大事だと思ったように。手段のためには目的を選ばなかったスザクが、目的となっていたかもしれない大切な人達を失い、残った最後の目的(ルルーシュ)のために手段を選ばなくなった、と。

 だからってルルーシュの十字架を背負うってのは、ニーナに対して今週見せた態度の正反対ですよ。全く以てルルナナ兄妹を聖域扱いしすぎです。ルルーシュも殆ど同じだがな、おまえらホント似てるよ。手段を選んでやったことが、大切な人を巻き込まないでどうでも良い人にギアス掛けまくりで即席の軍隊作成とは。普通は今やってることのほうを「手段を選んでない」って言うんだよ! 本当にルルーシュの世界は相変わらず狭い。逆に嚮団殲滅のときに即席軍隊やっときゃー、今こんなことにはなってなかったろうに。

 ところで次週予告にこの門をくぐる者は一切の希望を捨てよが出てましたね。これから更にルルーシュにとっての希望がなくなるのは、予想通りとはいえどー見ても想像以上のかーちゃん関係ですな……マリアンヌ様ドS……。

 あと一言。神楽耶様、やっぱり最高でございます。愛してる。ヤバい、C.C.超えた。三人官女ってのはやっぱり自分もゼロの妻なんかじゃないことを知悉していた上での発言だったんだな。なのにそれでもゼロを妻として立てるんだな。あーもう可愛い。愛してる。「やっぱり凄いや、僕の兄さんは」=「流石ですわ、ゼロ様」なんだよなぁ。相手の愛なんかもらえなくても純粋に相手の存在を誇りに思えるってのは強い。

 つーか何でC.C.やカレンやシャーリーより、神楽耶やロロのほうがルルーシュを生きるための矜恃にしてるんだよ(ナナリーは当然だが)。いや、そんだけあの子達には何も(残されて)ないからなんだろうけど。スザクもそうだよね。ジェレミアはあんなん描いといて正直わからないのでパス。

 ……一言で済んでないぞ神楽耶様愛(笑)。はっきり描写されてないだけで神楽耶様の人生、悲惨なんだよなー。そういうのに弱いワタ死。

TURN21「ラグナレクの接続」

 ということでラスボスルルーシュ(笑)誕生おめでとう。まさかこの時期にスザクまで付いてくるとは思わなかったが、それ以外はまぁ大体予想通り。『アーカーシャ』という本が倒れた時点で展開は読めてたしな。

 それにとても説明回過ぎたな。その割にCの世界と神は素っ飛ばしてるのは、エンターテイメントとしては正しいな、やりすぎるとゼノシリーズになる(笑)。でもこりゃ更に説明しないとわからなかった人も多いんじゃないか……?

Cの世界
集合的無意識。人はその集合的無意識が画面を被った姿、或いは集合的無意識から覗く窓。皇帝とマリアンヌはこの仮面をすべて壊し、人々がCの世界を通して完璧に理解し合える世界を作ろうとした。これが「嘘のない優しい世界」或いは「神を殺した世界」。
ルルーシュ
しかしルルーシュは、ロロが与えロロに与えた嘘で、今迄の経験の集合たる「ルルーシュ・ランペルージ」という「嘘の塊」を肯定できるようになっていた、ナナリーの笑顔を憶い出していた。ナナリーの求めていた意味での「優しい世界」「理解できなくても他人に優しくでき、優しくされた世界への感謝の連鎖で生まれる世界」を理解できるようになっていた。ナナリーのためと本心を偽り続けた自分のための反逆が、如何にナナリーの望む世界から掛け離れた世界であるかを理解し、己の反逆をも否定できるようになっていた。己のやってきた反逆が皇帝と同じ押しつけでしかないことを理解できるようになっていた。よって現在、皇帝を否定できるようになっている。実際はマリアンヌが出てくる必要すらもなく、今のルルーシュにとっての優しい世界は、過去のマリアンヌのところにはなかった。マリアンヌの死後手に入れた「ルルーシュ・ランペルージ」という仮面で経験してきた。だからこそ最後のシーンもルルーシュ・ランペルージの象徴たる「制服」。
スザク
「嘘を本当にして優しい世界を作ってみせろ」、これが今ルルーシュのそばに居るすべて。だから当然皇帝を否定。心の動きは殆どルルーシュと一緒に動かされてきたから割愛。
C.C.
感化されてきたのがC.C.。元々彼女は死ぬことが望みだったのだから、計画自体に賛成も反対もなく、ただコードを渡せれば良かったのが、計画の当初だったのだろう。しかしルルーシュに触れるうち、マリアンヌと皇帝の意見に疑問を抱くようになった。
  1. 嚮団で嚮主としてV.V.と共に活動。
  2. マリアンヌ殺害の事実を知り、嚮団をV.V.に預け姿を消す。このときまだ、皇帝がV.V.を恨んでいることは知らない? 9年前。
  3. 「頼まれて」ルルーシュの様子を見に日本に来る。8年前。
  4. 中国に渡りマオと契約? マオを手放す。
  5. 日本でクロヴィスに捕まり、Code-R研究の実験体として過ごす。
  6. アーカーシャの剣にはV.V.のコードのみならずC.C.のコードが必要なことが判明。マリアンヌはC.C.の説得を始める。
  7. ルルーシュと再会、ルルーシュにギアスを与える。
  8. ルルーシュと行動。この頃にはルルーシュに感謝され、意識の変化が見られる。マリアンヌに説得を続けられるが応じなかったため、餌としてルルーシュを使われる。
  9. 黄昏の扉でルルーシュが危険に陥ったため、仕方無く皇帝にコードを譲渡しようとするも、ルルーシュに止められ自分がわからなくなり混乱、引き籠もる。
  10. マリアンヌに半ば無理矢理現実に連れてこられるも、既に皇帝とマリアンヌの計画には同意していなかったため、消失を免れた。
  11. 扉は壊れていてもC.C.の能力でCの世界からは抜け出せる。で、一ヶ月何してたんですか。
V.V
皇帝とV.V.の契約は「嘘のない世界」はアーカーシャの剣を使った神殺し。しかし皇帝はマリアンヌを得てから理解し合えない現世のまま、理解し得ないからこそ理解し合ってゆく過程を楽しむようになってしまった。それでは契約不履行となってしまうため、マリアンヌ殺害を実行。弟のこともマリアンヌのことも好きだったというC.C.の言葉が真実ならば切ない話。V.V.が神根島にルルーシュを送ったのは、手っ取り早くルルーシュのギアスを成長させてC.C.に早く諦めさせようとしたため?
皇帝
兄との契約はアーカーシャの剣による「嘘のない世界」。しかしマリアンヌと惹かれ合い、現実での「理解し合ってゆく過程」を重んじるようになったため、マリアンヌを殺害される。この時点で兄を殺すつもりだったろうが、不死者V.V.のコードを奪える時期が来るまで結局兄を慕う弟という仮面を被り続けた。
  1. 皇族としての戦いに疲れ、兄との契約をのみ拠り所として生きる。
  2. マリアンヌと共に世界の遺跡を手に入れるため、侵略戦争を起こす。
  3. マリアンヌを殺される。アーニャ=マリアンヌに事実を聞くも、兄に否定され嘘を吐かれたと憤る。
  4. しかし計画には兄のコードが必要なため、取り敢えず兄への二心なきを証明するため、偽りの目撃者にされたナナリーとアーニャ=本人の記憶を書き換え、吐かれた嘘に荷担するかのような姿勢を見せた。
  5. それでも兄の危険から少しでも遠ざけるため、ルルナナ兄妹を日本に送る。
  6. しかし実際マリアンヌ、ルルーシュ、ナナリーを失っていた精神状態はあまり良くなかったのではないかと。ルルーシュの解釈が正しければ、どうせラグナロクが完成すれば三人とも会えるから生死は問わない、という心境になっていたと思われる。日本に宣戦布告し、ルルーシュ、ナナリーの死亡を認知(生存は知っていた)。
  7. アーニャをナイトオブラウンズに入れる。
  8. マリアンヌの説得にC.C.が応じなかったため、ルルーシュを誘い出す。ひょっとしたらC.C.は「応じなくても良いからルルーシュにギアスを」と言われ、自らを誘い出すための罠となる反逆に荷担させられていたのかもしれない。
  9. ルルーシュ=ゼロの行動を危ぶんだV.V.にナナリーも連れてこられたが、恐らく本心ではルルーシュを殺したくないスザクがゼロを捕らえてきたため、記憶を改竄し再び日本に送る。
  10. スザクにルルーシュの記憶が戻れば知らせろと命じ、兄の連れてきたナナリーをルルーシュの人質扱いする。スザクは記憶に気付いてもナナリーのことを考えて当然ゼロ=ルルーシュを殺せない。
  11. ここまでしていたのにV.V.は結局刺客(ジェレミア)を送り込んでいたため、到達者になっていた皇帝はV.V.からコードを奪う。
思考エレベーター
あの螺旋状の人の塊。アーカーシャの剣。もう「ロンギヌスの槍」でいーよ(笑)。「人の意識に干渉するシステム」が思考エレベーターだからこそ、人の集合無意識に働きかけることもできるという仕組み。だから似たような仕組みのギアスもCの世界に対して掛けられる。

 推測も多いが、多分こんなところか。ところでV.V.の偽装工作に荷担してた相手によってこれからの話が変わるよーな……。ついでにC.C.はまだ何か隠してるか気付いてないかってところがありそうだ。

 しかし事実並べるだけで説明回だから全然感想になんねーぞ。取り敢えずルルーシュがナナリーの本当の望み(?)に近付けたことは良かった。今迄ナナリーのためと言いながらやってたことと言えば……だったもんな。気付かせたのが贋者の弟の死ってのも切ない話。ナナリー生きてるなこりゃ。

 追記。一ヶ月(全部じゃないが)が30秒ver予告で判明した! まさか腹を割って話し合っていたとは。シャーリーが報われた、ロロの死に際も思ったけどマジにシャーリー報われた、良かった!

追記

 ところでさっき書いたC.C.の年表が間違ってることに気が付いた。

  1. 嚮団で嚮主としてV.V.と共に活動。
  2. マオと契約。11年前。
  3. マリアンヌ殺害の事実を知り、嚮団をV.V.に預け姿を消す。このときまだ、皇帝がV.V.を恨んでいることは知らない? 9年前。
  4. マオを手放す?
  5. 「頼まれて」ルルーシュの様子を見に日本に来る。8年前。
  6. 日本でクロヴィスに捕まり、Code-R研究の実験体として過ごす。
  7. アーカーシャの剣にはV.V.のコードのみならずC.C.のコードが必要なことが判明。マリアンヌはC.C.の説得を始める。
  8. ルルーシュと再会、ルルーシュにギアスを与える。
  9. ルルーシュと行動。この頃にはルルーシュに感謝され、意識の変化が見られる。マリアンヌに説得を続けられるが応じなかったため、餌としてルルーシュを使われる。
  10. 黄昏の扉でルルーシュが危険に陥ったため、仕方無く皇帝にコードを譲渡しようとするも、ルルーシュに止められ自分がわからなくなり混乱、引き籠もる。
  11. マリアンヌに半ば無理矢理現実に連れてこられるも、既に皇帝とマリアンヌの計画には同意していなかったため、消失を免れた。
  12. 扉は壊れていてもC.C.の能力でCの世界からは抜け出せる。

 なんか……妙だな。初めから嚮団が中国にあって、マオも嚮団の子供だったけど、9年前に連れて一緒に嚮団を出たとか?

TURN22「皇帝ルルーシュ」

 未来線を読むギアスはナナリーのものだー! ばーいナイトメア・オブ・ナナリー。ナイナナのナナリーが好きです、ちゃんと自分のために生きてる子だから。しかし本編のナナリーの立ち位置は本当にもう……。どんな理由だったとしても、最初から最後まで本当に「ルルーシュのルルーシュによるルルーシュのための」ナナリーでしたな。憐れな。オープニング、ナナリー死んでる間だけ夜空で、ナナリー生きてるとわかったら青空とか、もうなんかなぁ。

 まぁラスボスの前には絶対正義の勇者様が立ち塞がらなきゃならないのはお約束だからね! ラスボスにとってだけの正義の勇者というのが笑えるが(笑)。ナナリー様勇者! ナナリー様正義! 先週自分がやったことをやられるわけだな。望み通りか悪逆皇帝? ホントに良い人も悪い人も居なくて敵と味方が居るだけだな。なぁスコール?

 で、わたしの愛するローマイヤさんも当然生きてますよね?(むしろ咲世子まで生存で死亡確定だよ! 泣) ナナリーにはローマイヤのような人こそ必要だと思うんだけどなぁ。小説の表現見てると全然そういう風には思ってない設定なんだろうなぁ。ナナリーってホント最初から最後まで(以下略)。

 ……ルルーシュのためにはこういう生存展開を望んでたはずなのに、いざ本当になるとナナリーか憐れでならんなぁ……。尤もナナリー女帝ENDだけはあっちゃならん、妹ENDなら良いけど。無能な働き者ほど世界の害になるものはない。30秒予告で手に持ってるゼロスイッチもどきはフレイヤスイッチですかナナリー様!(がたがた) どーしてフレイヤスイッチもC.C.仕様ランスロットもピンクなんだよぅ(おーいおいおい)。

 しかしどうしてフレイヤ落としたのが帝都なんだろう。ルルーシュも主要人物も居ないのわかってるのに。殺すならルルーシュに反対してる貴族様じゃなくてルルーシュ支持してる一般民衆のほうだと思うんだけど、やっぱり金持ちは首都には住んでないんだろうか。このままじゃルルーシュがうっかりと勇者になっちゃうけど、それで良いのか。まぁ死ぬこともできずに生涯優しい世界を統治しろってほうがルルーシュには罰になるかもしれんが。それがナナリー的に救いだったら救われねーな。ナナリーがってよりフレイヤで消えた人達が。

 ドロテアさんの見事な瞬殺っぷりに爆笑したが、アルビオンは聖天ほどの扱いじゃなくてちゃんと格闘技しててまだ安心した……だろうか? ノネットさんを殺せないから大変ですね制作陣。そしてビスマルク……あんたまでマリアンヌシンパか……(遠い目)。マリアンヌのギアスこそ愛されるギアスという設定だったほうが良かったのでは(笑)。アーニャは何でシュナイゼルのトコに居るんだろう、それが一番の不思議でした。シュナイゼルにアーニャ回収のメリットがあるとはちょっと思えないんだが。あとの各陣営は打倒だと思うけど。神楽耶様お可哀相、あうあう。

 もっと謎なのがチーズ君なんですが! アーニャの枕をいつのまに回収したんだ。それとも皇帝になったからおまけグッズももらいまくりなのか。チーズ君をか。元祖チーズ君は神根島に眠ってるんだろうか。なんでこんなにチーズ君を気にしてるんだワタ死。チーズ君人形ほしーい。わたしの抱き枕はカピバラさんです。

 で、ニーナがゼロ=ルルーシュを知るのはいつですか。そこが一番の個人的見所なんだが、生徒会もキャンセラーなしのままだったし、ニーナも知らないままアンチフレイヤの駒扱いかしらん……それは淋しい、ニーナのためにもルルーシュのためにも。許すにしろ許さないにしろ。まぁ尤も、ルルーシュを殺す一番の資格(大笑)はニーナじゃなくてシャーリーのお母さんにあると思うけどな。

 ところで、兄さんスザクの新衣装は、あの……。笑うところですか? CLAMPデザインの悪いところが出すぎてる(遠い目)。しかも作中設定だと、絶対にルルーシュのデザインってことなんだろ?(爆笑) ゼロレクイエムとかな! ルルーシュのセンスのガキっぽさは天下一品。そういうとこ好きだけどね! 変なデザイン大好きさ! …… あ、空白の一ヶ月でやってたことってそれか(遠い目)。

 ところでこれでナナリー助けたりナナリー殺したりは普通の展開なんですが、まさかここまできて、キャンセラーで目を開かせたらナナリーの目の色が違うなんてオチはないよな? なんでCLAMPは目が開いたら何色か、なんて言ったんだろう、小さな頃の色はわかってるのに。こーわーいー(大喜び←鬼)。あ、勿論8年前からずっとそのナナリーね。……尺ないか。

TURN23「シュナイゼルの仮面」

 ルルーシュが一期から成長してないというのは知ってましたが、むしろ騎士団のほうが一期から全然成長してないな、可哀相に。世界を相手にした舞台に立つには、思想が最後まで自分の周囲ばかりだったんだろう。まぁ「合衆国日本」「超合集国」と言いながらナナリーナナリーだったルルーシュだから、彼等に国際化の意味を説けなくても当然と言えば当然なんだが。ロロに人殺しは駄目と言えないのと一緒。まぁツケが回ってきたんだな。

 でもルルーシュはまぁ……今回は成長した、のか、な? でも結局ナナリーと正面切ってぶつかったわけじゃないから取り敢えず保留。ゼロレクイエムの全貌までナナリーに明かして否定されるくらいの展開は期待してた。もっと自分の幸せを考えろ的な意味で。まぁ今のルルーシュとスザクには無理だろうけど。

 しかし23話でユフィの役割がナナリーとコーネリアに分かれたから、これでナナリー死亡はなくなったなぁ。コーネリア……ダールトンやギルフォードも好きでした。ギアス一良い男なのはダールトン。

 ダールトンと言えば、あの……シュナイゼル陣営がモルドレッドだけとか言ってましたが、クラウディオは……? まだ被災者支援活動やってるんだろうか。しかし本気で陣営がモルドレッドだけなら、騎士団がシュナイゼルに就くのも当然だな。シュナイゼル殺したあとにルルーシュと戦うのは難しいが、ルルーシュ殺したあとにシュナイゼル倒すのはその比じゃなく簡単だろう。尤も、そこまで星刻が生き残ってるかどうか。

 で、ニーナとゼロの対峙シーンがなくて地味に凹んだ。どっちに就いても多数の屍の山を築いた上の平和なのは理解してるんだろうかニーナは。その上でフレイヤだけでも解除するというのなら良いんだが、ルルーシュがゼロレクイエムの全貌も話さずただシュナイゼルのフレイヤ計画だけの説明をしてたんだとしたらナナリー同様救われねー。取り敢えずゼロの正体を知った上で働いてるのは前進だと思うが。

 で、終盤に掛かってもまだ語ることのないシュナイゼル。本当に虚無の権化だ。あれだな、クラインの壺。ああいう人格は嫌いじゃないけど。シュナイゼルこそルルーシュの弟として記憶改竄されて溺愛されてたら面白かったのに(笑)。2mを超す弟か。怖いな。

 ところでナナリーの現在位置、先週と同じなんだが……あれ、ダモクレスの神殿なのか? 咲世子、一体何処から逃げてきた?; この人も結局情報足らずで動いてそうだなー、それでこそ天然だけど。

追記

 他人様の感想を幾つか見てきましたが……ナナリーに夢持ってる人が多かったんだなぁ……。

 盲目で歩けもしない、愛されて甘やかされてきた15歳が、百戦錬磨のシュナイゼルに読み負けて、かつ戦争のことも何もわからなくても、全く不思議はないと思うのだが。短絡的だとか浅慮だとか幻滅だとか、どれだけ身体の不自由な15歳に過剰な期待を掛けていたのかと。ファンってのはアンチよりも厄介だなぁ。

 まぁここまでアイドルにされていた、されることが可能だったというのが、ナナリーの置かれていた現状だったわけですが。お飾りの皇女様どころじゃなく、作品にとってのお飾り。ルルーシュに情を持たせるためだけの存在。だから、彼女の知っている1年前までの「ナナリーのためのゼロ」を正しく見抜いただけでも、大したものだと思うのだがなぁ。

 まぁスザクとルルーシュの、この一ヶ月の急激な変化をわかれってほうが無理だろう。神視点のはずの視聴者だってわかってないんだから(大笑)。

 尤も、構図としてはルルーシュのやりたいことは明確なんだがな。人々を一元的に徹底管理するシュナイゼルの世界、に対してのルルーシュの世界なんだから、人々が自分の意志で立って歩く世界、にするための計画がゼロレクイエムだろう。全のために個のある世界、に対しての、個のために全のある世界、と言い換えても良い。

 なんだから当然、ナナリーに寄っ掛かってたルルーシュ自身も、ルルーシュの計画には邪魔なわけだ。当然ルルーシュに寄っ掛かってたナナリーも。互いに自分の足で歩けるようにならなきゃ意味がない、というルルーシュとナナリーのミクロな戦いが、マクロになるとルルーシュとシュナイゼルの戦争という構図に拡大されるだけの話である。

 ゼロにおんぶに抱っこだった騎士団、この中に居るままでは決してこの構図には辿り着けなかった、のだからシナリオとしては当然「ルルーシュから」騎士団を引き離さなくてはならなかったし、ルルーシュに依存していたロロも当然「ルルーシュのために」変化させなければならなかった。結局世話を焼くのが大好きだから、あの男は。それはナナリーに対する溺愛の変化したものだったからこそ、ナナリーに対して今、ああいう態度を取れたということは、本当に何かを自分に依存させる快楽を断ち切ったのだろう。

 ただ、実態のない「ゼロ」という幻想を世界に残してゆくことは、ギリギリの妥協なのかなー。多分最後は、ゼロ(ナイトオブゼロ)による悪逆皇帝(ギアス=強制意志)の(社会的)抹殺だと思うんだけど。ゼロという正義の味方を本物にして、人々に希望を与えて、でももうゼロが世界に出てくることは二度とない、という。

 ゼロという仮面を自由意志の象徴として。

 うん、全然わかってません。当然ナナリー以上にわかってません。

 それって、でも責められるべきことなんだろうか。無知が罪ならば、それこそラグナレクの接続でもやってれば良い。

 まぁ問題は、彼女の持ってる(文字通り手にしている)力が大きすぎるということなんだけれども。でもその力の大きさすら理解してないっぽいからなぁ。理解したあと、どうするのかのほうが大事。

 というより、ナナリーが撃とうが撃つまいが結局戦局が何も変わらないという今の立ち位置が相変わらず憐れだ。コーネリアを撃った自動銃と何ら変わらない存在だもんな……。

 まぁ結局こんなこと言ってるわたし自身が一番ナナリーなんてどうでも良いのが最低だな。キャラとして好き嫌い言う以前のお人形だと認識してる。酷ェもんだ。

 で、ナナリーの自由意志は何処ですか?

 そういや皇帝とルルーシュの戦いは、全のために全のある世界vs個のために全のある世界でしたな。個のために個がある世界ってのが一番想像しにくいのは、まぁ人間が社会的なイキモノだからだよなぁ。

 ひょっとしたら個のために個がある世界ってのが、コードユーザーばっかりの世界かもしれない。生物としての枷を外していれば、たった一人でも生きられるもんな。

TURN24「ダモクレスの空」

 ……………………………………………ギルフォード生きてた!

 いやそれが一番驚いた。まぁ範囲ギリギリだったから巧く脱出機構使えば逃げることは可能……なのか……? 失明してて或る意味よかったね、姿ではなく姫様を認識できるようになったから。

 クラウディオがここで出てくるとはなー。やっぱりシュナイゼル陣営には居たのか。コーネリアを助けて脱出したのも彼だろうな。でも何で黒の騎士団に来たんだろう。ギルフォードは何処に居たんだろう、仲間になってたと思われてたギルフォードが最初に騎士団に拾われてたから、クラウディオも姫様を騎士団に連れていったのかな。

 ディートハルトのボロ雑巾っぷりに笑った。ルルーシュのギアスは「強制的に絆を結ぶギアス」だから、絆を結ぶ価値もないと。ギアスを使わない絆>ギアスを使った絆>ギアスを使いもしない絆なし……わかりやすいなルルーシュ。でもディートハルトは最後までカオス好きな変態で好きでした。自分がギアスに掛かってない自覚があったからこそ掛かりたかったのかー。騎士団にも教えてやれよ(笑)。カオスにしたいんだからしないだろうけどさ。

 ニーナとゼロの会話シーンやっと見られたー! もう語ることはない。良かった良かった。許さなかったのも良かった。あとはリヴァルとミレイに元気な姿を見せてやってくれ。

 ナナリー勇者様はもう……ホント最後までルルーシュのための駒なんだなと、目が開いたことで逆に思いました。でもこれでナナリーの盲目の理由がはっきりしましたな。「盲目だった」という記憶を植え付けられたわけじゃなく、「マリアンヌ殺害の現場を見た」というだけの記憶改変だったから、自分でトラウマを乗り越えれば目も見えたってことでしょう。

 ……で、良いんだよな? これでまさか本当にギアスを破ったなんて展開だと、ユフィやシャーリー、皇帝にギアス掛けられてたルルーシュのナナリーに対する愛情まで否定して、ナナリー勇者様の意志凄い! になっちゃうので、それはないと思いたいのですが、ですが……。まぁお飾りのラスボス兼勇者様だからそれも仕方無いかもしれないが、が、なああああ?

 取り敢えずキャンセラーの出てきた意味がマジわからなくなった(笑)。ナナリー開眼のために生まれたんだと思ってたんだけどなぁ(笑)。記憶取り戻しても実は記憶に大差ないし。本当にただのうっかりキャンセラーか……シャーリーとロロ……。アーニャはキャンセラーしても戻るのは9年前のことだけだしなぁ。あとキャンセラー掛ける対象があるとしたら集合的無意識だけなんだが……まさかな……。

 しかしちょっと気になったのは、シュナイゼルがルルーシュにではなく「ゼロに」従わせられたこと。ひょっとして悪逆皇帝ルルーシュを倒す役割はスザクではなくシュナイゼルに持たせるのか? しかしシュナイゼルを倒す策はあまりにも読めすぎだ(笑)。

 今回最高のシーンはアーサーによる「Yes, your majesty」でした。アーサー王に言われちゃもう認めるしかないですな。ルルーシュよ、王になったな。

TURN25「Re;」

 ルルーシュ、最後までお疲れ様でした。嘘を本当にしたねぇ。

 ナイトオブゼロのゼロによる悪逆皇帝ルルーシュ抹殺とか、スザクとの道の交換とか、書いてきたとおりほぼ予想通りだったが、まさか罰を望んでたスザクに罰を与えて許しにしてしまうとは。まぁゼロが生き残るのは、シュナイゼルがギアス掛けられた時点で予想範囲内ではありましたが、それでもちょっと意外でした。

 コードとギアスの誕生の謎もほぼ解明、かな。一期からアバンで言ってたとおりかぁ、ホントに捻ってるようで直球だなぁ。今迄ずっと否定的な面しか描かれてなかったのに、スザクが自分に掛けられたギアスを肯定したり、ルルーシュがC.C.に本当に感謝するようになってから、最後ここまでコードとギアスそのものを肯定的な方向に持っていったのは、本当にテーマとしてカタルシスでした。

 まぁ不満があるとしたら最後までナナリーなんですが……ルルーシュ、あれでナナリーが成長したと思ったのか。むしろ最後の「お兄様の居ない明日なんて」のあとだけがナナリーの成長だと思うんだがなぁ。つーかなんで神楽耶様じゃなくて扇さんが首相なんだろう、年齢を言うならナナリーだって同じなのに。

 それよりルルーシュの生死を解釈の仕方によってはどっちとも取れるようにしてあるのがまたあざといっつーか(笑)。あざとくするために中途半端な伏線を今迄積み上げてたってのが凄いな。テーマ的には死んでたほうがすっきりするとは思うが、まぁどっちでも良いや。どちらを望んでた人達も世界には居たから。

 あとオレンジの正体はタマネギ。

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