![]() |
:: 完成図 :: [動画](JAVA起動あり) |
| 下描き |
![]() |
下描きです。主線描き込み時にあまり修正を行いたくないので、割ときっちり描き込みます。 レイヤ0に灰色のA255鉛筆で描き込みます。 今回灰色を使用した理由は、最終的に黒の水彩ペンで主線を描くつもりだったので、なるべく近い色をイメージを崩さないよう、との配慮からです。 ここまで描き込んだら主線でなぞるだけになるだろうというところまで描きます。 そのままレイヤ1に主線を描こうとしましたが、見難いので、一旦この灰色を逆マスクし、レイヤ0に四角ツールでピンクを掛け、色を変えます。 |
| 主線入れ |
![]() ←1ピクセル線 |
レイヤ1に、水彩ペンで主線を描いていきます。 黒水彩1ピクセル、A250のペンと、2ピクセルでA235のペンを登録しておきます。 細い部分は1ピクセル水彩で、多少太い部分を2ピクセル水彩で。手書きとBZ曲線を用いて描いていきます。 なるべく線に強弱が付くように。多少太くなってしまったところは、消しゴムのアルファ値を下げ消してゆきます。 1ピクセルでも太いのに強弱なんて、と仰言る方が居ますが、紙に描いた線画をスキャンして縮小した画像であっても、実際には1ピクセル以下の線は存在しません。 何故なら、1ピクセル(1ドット)というのは、モニタで表現できる最小単位だからです。 ですがそれでも、同じ1ピクセルの線なのに、太く見えたり細く見えたりします。何故か。 下図を見てください。 1ピクセル鉛筆ツールを用い、BZ曲線で描画した線です。 右上から左下に向かうにつれ、線が細くなっていっているように見えると思います。 人間の目は、色が薄い線を、細いと錯覚するのです。 ですから、2ピクセルの色の薄い線の方が、1ピクセルの濃い色の線より細く見えることもあります。 この錯覚を利用し、線の強弱を出します。 つまり、周囲の色と馴染ませれば馴染ませるほど、その線は細く見えるということです。 ですが主線の段階でそこまで線を薄くしてしまうと、色を塗るときに困りますので、わたしの場合、周囲の色と馴染ませるのは完成後となります。 主線を描き終わりましたら、レイヤ0の下描きを消し四角で消します。 |
| 着色 |
![]() |
着色をします。A255の鉛筆で大まかに色つけ、その後白をマスクして水彩で影を付けるという手法は、[鉛筆主線+水彩着色]と同様です。 一時保存パレットで最初に出てくるパレットのうち、薄い肌色をベースとしてA255の鉛筆で、レイヤ0に基本色を置きます。 透明部分保護のため、白をマスク。 同じく一時保存パレットの彩度の低い赤系と紫系を用い、水彩で影を付けていきます。アルファ値はA150〜200程度。 両方ともあまり彩度の高い色ではないので、くすんだ色の陰になりますが、今回の影は色鮮やかにするつもりはないのでこれでいきます。 影を付け終わったら、周囲の必要ない部分を消します。A255で消してゆき、線の境目でよく区別の付かない場所は、アルファ値を下げて消します。 また、髪の毛との境のようにもっと色の境のわからない場所は、レイヤ分けして色を塗らずに、その部分だけは一緒に塗ってしまいます。 これは描く絵の種類にもよるでしょう。きっちり線の端を付け、隙間を作らず塗り潰しのできるような線画を描く人は、このような手間は要らないと思います。 |
| 補正+着色 |
![]() |
レイヤ1で線画の補正を行いつつ、レイヤ0で着色、余計な部分を消去、レイヤ1に結合、を繰り返してゆきます。 既に着色済の線画の補正を行うとき、大活躍するのがスポイト機能です。 Windowsでしたら右クリック、MacintoshでしたらCommand+クリックで。 補正する線画のほうは1ピクセルA235くらいの黒水彩で描き加え、逆に削るときは、周囲の色をスポイトして消しゴムの代わりとします。 髪の毛の部分は、最初に肌と一緒に塗ったときとの境が出てきますので、アルファ値を落とした消しゴムでレイヤ1を消しつつ調整したり、また逆にレイヤ1に描き加えたりして、新規に色を足した部分と色の浮きがでないように。 |
| 光入れ+主線アンチエイリアス処理 |
![]() |
色を入れ終わり、A1の白で光を入れたら、人物は一応の完成です。 ここで先程言いました、明暗による線の強弱を入れます。 髪の毛の先など、細くなって然るべき部分にA1白、または消しゴムを入れて、1ピクセルの見せ掛けを細くします。 これは他の場所にも言えることで、周囲の色で主線を薄くしてやれば、その部分の線は細く見えます。 また、周囲の色と馴染ませるということは、アンチエイリアスを掛けるということにもなります。つまり、お絵描き掲示板にありがちなドット毎に目立つカクカクした表現を和らげることができるということです。 すべてを同レイヤに纏めたら、1度周囲の色をスポイトして、アルファ値を下げたその色で主線をなぞることをお薦めします。 |
| 背景処理 |
![]() |
大したものではありませんが、背景を描き入れます。 人物より上に持ってくるかもしれなかった鉄筋は、人物をレイヤ0に動かし、レイヤ0に描画。 A1白水彩で光を入れ、劣化させます。 レイヤ1にすべて結合し、今度はレイヤ0に空か粉塵かといったところ(…あまり考えてないです)を描き入れます。 人物の髪等に白でエフェクトを掛けてしまったため、レイヤ0では反映されない部分は、レイヤ1を消しゴムで消しつつ。 描き入れたら、すべてレイヤ0に結合します。 |
| フィルタエフェクト |
![]() |
レイヤ1に、若干暗めの赤でフィルタを掛けます。 四角描画ツールのA値を150〜200程度にお好みで設定し、レイヤ1をすべて選択します。 全体的に赤みを帯びて、夕焼けを逆光で受けているような形になりましたので、ここで光の部分は削ります。 レイヤ1のみ赤みを消して白い光に仕上げたい部分は、アルファ値を下げた消しゴムで。 レイヤ0まで含めて白く光らせたい部分は、白水彩で。このとき、あまりアルファ値が低いと、逆に周囲の赤が強くなりますので気を付けてください。消しゴムを掛けてから、その部分に白水彩で塗り込みも良いでしょう。 すべてレイヤ0に結合し、あとはひたすら、主線のアンチエイリアス処理と絵の細かな修正に時間を掛けます。 周囲の色と主線の色を足して2で割った程度の色を作成し、特に髪の毛など、ドットのアラが見えやすい部分を埋めていきます。 ドット絵と大して変わらない作業です…。水彩なので多少ごまかせる点が楽でしょうか。 ぼかしは色が拡散するので使いません。拡散すればその分だけ線が太く見えます。 スポイトし、中間色を適当に計算もせず感覚で作り(……。)、ドット間を埋めていきます。 中間色計算によるアンチエイリアス処理については、ドット絵講座で詳しく説明します(多分…)。 |
| 完成 |
![]() |
最後にもう1度、レイヤ1に赤でフィルタを掛け、光を入れます。 また逆に、暗い部分もフィルタのために色が明るくなりすぎてしまうので、そこも消しゴムを掛けます。 これで完成です。……と言ってもこの描き方だと、綺麗に手を加えようとしたら何処までも加えられるので、終わりは適当にしないと本当に終わりません…。 補足: パレットは基本パレットセットのみ使用。 鉛筆と水彩のみ使用。 トーン、覆い焼き、焼き込みは一切使用しませんでした。ぼかしツールは若干。 四角ツールをフィルタに使用。線楕円ツールを主線に使用。 画像処理ツールは、レイヤ結合のみ大活躍。その他は使用していません。 消しペン使用、消し四角使用。 手書きモード、BZ曲線モード使用。 下描き時に逆マスク使用。着色時に白マスク使用。その他描画制限は使用せず。 総ステップ数、10805ステップ。 動画データサイズ、255788byte(約250KB)。 総描画時間、不明。1日半ほど? 実描画時間、10時間ほど。 |