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Ultimecia
アルティミシアが何故時間圧縮を行おうとしたのか物議が醸されたそうだが、同様の疑問として、アデルが(そしてイデアが)何故エルオーネに固執したのかという問題がある。魔女達は何故、エルオーネに頑ななまでに執着を示したのであろう。魔女達の過去への指向性は一体何を意味するものなのか、という疑問でもある。
魔女の力の継承、エルオーネの意識離着、G.F.の能力、それらすべてが「ジャンクション」され、純粋な力のみが使用者(被憑依者)に受け渡されるのは理解頂けると思う。要はすべてが元を同じくする同質のちから、大いなるハインの(分かたれた魔法の)力の裔であると考えることも不可能ではない、というより、そう考えたほうが自然である。何しろハインは世界の創造主なのである。創造主であるという意味は、すべての人間の力がハインから与えられたものと考える、ということである。魔法が訓練した人間しか使えないように、魔女になるにも資格が要る。つまり、どちらも魔力を受け入れる(魔女の継承は言うまでもなく、魔法のドロー/ストックからもわかるようにその身体に魔力を「溜め込む」のである)だけの器が必要になるということである。その器の大きさは生まれつきのものであったり、訓練の賜だったりするものである。
そう、魔力の行使はいつも力の受容をも同時に意味する。だがそうして力を溜め込むだけ溜め込んでいっても、受容器もそれと比例して無限に大きくなるのか? 本当に何も溢れて零れ出しはしないのか?
否。器に限界があるのかはわからぬが、力に比べての器の限界が(一時的にしろ)来たとき、(精神体であるG.F.や妖精さんや魔女の力である)力は器に入っていた何かを追い出してでも居場所を確保しようとするのだろう。トラビアでアーヴァインが語ったG.F.の説明そのままである。これは魔女の力もまた、彼女達の記憶を失わせるのだと考えたほうが、上記の「魔女の過去への指向性」を併せて考えると自然である。彼女達は次々と過去の記憶を、魔女でなかった頃の幸せな記憶を、恐らくはなくしていっているのだろう。だからこそ、エルオーネを求めるのである。彼女達が取り戻したい、知りたいのは恐らく、セルフィと同様に過去の自分。
さて、ではアルティミシアの言っていた、G.F.の記憶障害以外の真の恐ろしさとは何であろうか。魔法を時空の狭間に飛ばすことではない、あの現象はアルティミシアがグリーヴァに真の恐ろしさを見せてやれと言う前から起こっていた。あれは単に時間圧縮の影響であろう。では仲間の攻撃を食らうことであろうか。否、あの後ずっと放っておいても、グリーヴァはショックウェーブパルサーしか出してはこない。ショックもウェーブもパルスも簡単な英単語で、結局の処これが何を及ぼすかと考えれば、エルオーネの脳波の話も出てきたところだ、恐らくは脳波に衝撃を与え、神経をズタボロにする、恒常的なコンフュに近いものだと思われる。シナプスの連結を壊す、つまりは記憶障害。あれ、本末転倒? と思われるかもしれないが、あの時間圧縮された世界で如何に存在していられるかと言えば、仲間が互いに互いの存在を信じ合うこと、愛し合うこと、認め合うこと、だった。つまり記憶障害は結果であって、目的ではなく、その目的とはつまり、互いに互いを思う気持ちを忘れさせる、というところにあるだろうと考えられる。言うなれば、G.F.や魔女の力というものは、「愛を奪うもの」であるとわたしは考えている。
他の根拠としては、魔女の力が愛の継承と呼ばれる所以がある。魔女の力の継承は、愛の継承と呼ばれる。ところが実際には、愛に属するもの、感情に帰するものは彼女達の間で何ら継承されない。あるのはただ、身体から切り離された純粋な力の継承である。それなのに何故あれが愛の継承と呼ばれるかと言ったら、魔女にはいつも騎士の存在が付き纏っているからと考える。つまり、騎士という存在を受け入れる存在になることが愛の継承であり、騎士という外部の愛情を常に受け入れてないと、魔女は愛が枯渇してしまうのではないか。
「古来、ほとんどの魔女は騎士とともにありました。騎士がいない魔女は多くの場合、力を悪しき道のために使ってしまうのです」。「騎士はあなたに安らぎを与えます。あなたの心を守ります」。
ハインが魔力と肉体を分けたその時点から、魔力は愛を求め続け、宿り主の愛を消費し続ける。ハインの肉体から切り離された魔力は、肉体を求め、愛情を求め、彷徨い続けることを義務付けられたのではあるまいか。何故なら、愛情や意味は、死を持つ生物の間にしか存在しないものであり、肉体を持たない純粋な力には愛情のあるはずもないからである。そしてその愛ある肉体がなくてはまた、魔力も何の意味をも持たず、それだけでは存在していても単なる情報であり、だからこそ魔力は魔力の存在自体とは別の処で愛情と結び付けられるのではないのだろうか。魔女は魔力がなくても生きてゆけるが、魔力は魔女が居なければ行使されることがないということである。だからこそ魔女は魔女の力を持ったままでは死ねず、誰かに力を継承しなくてはならないのである。魔力という「意味」は、生物の生なくして存在し得ず、遺伝情報のように継承されなければならないものなのであろう。
これは本来G.F.にも同様のことが言えるだろうが、G.F.の場合は自立擬似エネルギー体ということで、魔力とは別のところで(アルテマウェポンの名等から、元は兵器として製造されたため?)A.E.(人工実存)としての相を呈しており、G.F.の精神(心)そのものがG.F.の力を意味付けている(行使し得る状況にしている)とも言える。が、基本的にはG.F.というものも器を持たぬ、器に依存する力である。憶い出してもみてほしい、G.F.は魔女の力と同じく宿り主との相性に能力も依存するのだ。
ちからは人間の愛情を無心に、子供のように無心に貪り、力として行使される。行使する人間は、記憶や愛情を喰われ続け、力を得る。通常の人間であれば問題はない、愛情は常に他者との交わりの中で自己生産されるものだからである。だが魔女の場合はどうか。騎士という特別な存在が割り当てられるべき、それでいて騎士の居ない魔女の場合は一体どうなるのか。
「思い出したことがあるかい。子供の頃を。その感触。そのときの言葉。その時の気持ち。大人になっていくにつれ、何かを残して、何かを捨てていくのだろう。時間は待ってくれない。握りしめても、開いたと同時に離れていく。そして……」
そして。その先、アルティミシアは何を言おうとしたのだろう。彼女の最終形態、あの美しかった肢体を無用の長物とばかりにだらりとぶら下げ、顔は虚空を映し、身体は骨組みばかりの針金細工のような姿であった。彼女の中にはもはや彼女が大事にすべきものは何一つ残ってはいなかったのではないか、そう思わせるには充分な姿だった。形骸からまさに零れ落ちていたアルティミシア。彼女の抜け殻が抱えていたのは空虚以外の何物でもなかったのだろう。彼女は過去も記憶も愛情も、何一つ持ってはいなかったのだ。
だがアルティミシアの場合、過去を知りたいだけならばジャンクションマシン・エルオーネだけで充分だったはずである。何故それでは飽き足らなかったのか。何故、それ以前の過去を追い求めたのであろうか。ジャンクションマシンの成立した時代まで遡っても、彼女の知りたかった過去がなかったからではないのか。イデアがアルティミシアに乗っ取られたのは13年前のあの瞬間より大分後、つまりジャンクションマシンの成立は、SeeD誕生の瞬間を何も捉えはしない時期のことだったと考えられる。それは同時に、イデアが石の家に居なかった(白いSeeD船に乗っていた)ということをも指し、(ED以前の)アルティミシアがスコールとリノアの約束の地をただの1度も見ることがなかったことをも意味している(リノアが約束したあのときには既にアルティミシアはリノアの中に居なかった)。彼女は結局、ジャンクションマシンで飛べる過去に戻っただけでは自分が誰だか憶い出せなかったのではないのか。
エンディングで、リノアの顔にアルティミシアがダブって見えるのは有名な話である。頬は多少痩けてはいたが、目の位置、鼻の高さまで、克明に重なったふたつの顔。また、リノアの背に浮かぶ白い羽根が一瞬、黒く変わるように見えるシーンまで用意されている。誰が見るともわからない、肉眼では捉えることのできないサブミナルほどの短い時間挿入されるこれらのビジュアル。感情に任せて話すときに手を大きく振るアルティミシアの癖も、スコールのそれに似て見えたのは気のせいか。「はじまりの部屋」がアルティミシア(イデア)とリノアの初対面の場所でなければならなかったのは何故か。アルティミシア城の謎掛けの絵がイデアの家に似ており、かつ絵のタイトルが『庭園(Garden)で眠る使者(スコールのキャッチコピーはSleeping Lion Heart)』だったのは偶然か。リノアもアルティミシアも左足から着地するのは単に利き足が同じなのか。……オープニングでリノアが黒い羽根の中から出てこなければならなかったのは何故なのか。勿論ミスディレクションの可能性も高い。が、だとしてもそう考えてもらいたいという四角屋の意向は確かに存在するのである、そうでなければわざわざ金を掛けて誰も見ないかも知れない一瞬の残像など作る意味がないのである。
リノア(Rinoa)の名は恐らくReノア(ノアの再来)から来ているのだろう。ノア。ウネには夢の世界を、そしてザンデには人としての命を与えた、FF3に登場する超魔導師。ノアはまた、FF3に於て魔導師ハインの師でもある。
スコールには夢の世界(彼女も自身の夢として待ち望んでいた父親との交歓)を、ラグナには人としての命(魔女の騎士の終焉)を。
穿ちすぎといえばそれまで。だが何故アルティミシアは他の誰でもない、スコールの最も強いと思うものを召還したのだ? 魔女がジャンクションもなしに人の心を読めるといった示唆は何処にもなかった。ならば逆に考えれば、彼等の中でスコールにとっての最も強いものしか知らなかったからグリーヴァを喚んだのではあるまいか。
そもそもあのG.F.の名称がライオンというのならばわかる、神話として彼等の世界に伝わっている名前だろうから。だが「グリーヴァ」は違うのだ、スコールが勝手に付けた名前であり、プレイヤ自身に変更の利く(ようにシステムで定められた)、世界中でスコール=プレイヤしか知らないはずの名前なのだ。ここまで言えばおわかりだろう、あの無口なスコールから幻獣の名前を聞き出した人物がもうひとりだけいる。彼女はまだあの時点でアルティミシアに取り込まれてなどいなかった。
リノア。グリーヴァを、スコールの思う最も強いものを、知る人物はリノアしか存在しないのである。イデアの言によれば心を明け渡せば意識を読まれることはないらしいので、アルティミシアに操られている間ずっと自失状態であったリノアの意識をアルティミシアが読んだということでもないだろう。基本的にジャンクションという行為が、被憑依者の過去を見るといった代物ではなく、現在の意識を垣間見るだけの行為であることは、スコールとしてラグナにジャンクションしていたわたしたちがよく知っている(プレイヤが知るようにシステムで定められている)。
「わたしがアルティミシアに操られて暴れたら……。SeeDは、わたしを倒しに来るでしょ? SeeDのリーダーはスコール……。そして……。そしてスコールの剣がわたしの胸を……。でも、スコールならいいかな。スコール以外ならやだな。ね、スコール。もし、そうなった時は……」。
だがジャンクションした側とは逆に、ジャンクションされた側は、魔女の場合ないしジャンクションマシン・エルオーネの場合には、自分に接続した人物の本意を知ってしまうのである。アルティミシアに意識を乗っ取られながらもイデアがアルティミシアの目的を知ったように、アルティミシアにジャンクションされたリノアもまた、時間圧縮という目的と共に、アルティミシアが過去誰であったかを、アルティミシア自身も忘れてしまった過去の自分を、知ってしまったのではなかろうか。
魔女になったとはいえ、宇宙での(アルティミシアに自分であるとは気付かれていない)リノアはアルティミシアにアデルの封印を解くための使い捨て駒にされたようにしか見えない。アデルも復活し、アルティミシアが時間圧縮のためにリノアではなくアデルを利用するだろうことはわかりきっている。にも拘わらず、リノアはオダインバングルを嵌め、魔女記念館に自ら封印されようとした。それは何故かと考えれば、リノアが己とアルティミシアの正体を知ってしまったからに他ならないからではないか。アルティミシアが自分だとは言い出せずにただ真実を押し隠して封印されようとした、それなのにスコールが助けに来てくれたことがこの上もなく嬉しくて、彼女はアルティミシアを抱えて生きることを決意したのではないだろうか。いつか殺されることを承知で、せめてリノアで居られるうちは良い魔女で居ようと、必死に。そしてアルティミシアの正体を、アルティミシア城の場所を知ったからこそ、(以前にも行けるようシステムで設定されていた)石の家に(わざわざ再び)行きたいと言い出したのだろう。アルティミシアの心にわずかに残っていた伝説のSeeDへの思慕を感じ取り、自分(アルティミシア)の中にあの場所のイメージを植え付け、悪しき魔女になる瞬間を少しでも引き延ばそうと。
リノアが知った、そしてスコール達が知ることになる、アルティミシア城が何故イデアの家に太い鎖でしっかと繋がれていたのか、ここまで考えれば簡単に理由はおわかりだろう。つまりあそこが「約束の場所」だからだ。スコールと約束した、リノアにとって最も大事な場所であり、リノアにとっては過去の事実ともなるアルティミシア城の場所だからである。完全にパッキングされたはずのアデル・セメタリィに反射され、ノイズとなって電波障害を引き起こす誰かの思念。アデルの封印に干渉しようとした人物は一人しか居ないだろう。「わたしはここに居る。わたしを忘れたりしないで」。……アルティミシアは、いつだってスコールを自分の許に導こうとしていた。スコール達が確かにアルティミシアに許されて未来に存在していたことは、最終形態の彼女の衣の上に乗ることでスコール達が宇宙空間に立っていられたことからもわかる(ショックウェーブパルサー等を彼女に掛けるとその衣が見える)。アルティミシアは意識的に伝説のSeeDを、無意識にスコールを、確かに呼んでいたのだ。
「夢、見たんだ。こわい夢だったんだ。スコールと約束するの。いっしょに流れ星を見る約束なの。おしゃれして、もらった指輪もつけたの。でも、さあ、お出かけって時になっても待ち合わせ場所、思い出せないの。約束の場所、思い出せないけど、スコールに会いたくて走るの。山や砂漠や草原やティンバーもバラムもガルバディアも……。息が切れて、もう走れないって思ったら、会いたい気持ち、どんどん大きくなって……。スコール、どこ! って叫んだら目がさめた」。
アルティミシアが過去も記憶も愛もなくしているだろうことは既に述べた。それでも人の口に上る「伝説のSeeD」のことは、心の何処かに引っ掛かったのだろう。
リノア=アルティミシアが長いこと生きていた理由は簡単に想像できる。もう誰にも、自分と同じような哀しみを味あわせたくなかったのだろう(というアルティミシアの絶望をリノアも知ったはずである)。魔女の継承を行わせないために、彼女は生き続けたのではないだろうか、いつかスコールに倒されるときまで。魔女の寿命は人と同じ程度だというが、これと矛盾する設定として、力を継承させない限りは死ぬことができないというものがある。彼女は死ぬこともできず、否、死ぬこともせず、スコールの死後、ずっとひとりで生きてきたのだろう。戦闘の前にアルティミシアが「唯一で永遠の存在である私を崇めること」と言うが、何故「永遠」なのか。時間圧縮によって永遠の存在に「なる」のではなく、永遠の存在で「ある」アルティミシアとは何なのかと考えれば、彼女が本当にたった1人生き続けてきた魔女ということを示している言葉であろう。
何のために生きてきたのか、それすら忘れて望みの残滓は「スコールが過去から自分の頼み事(「もし、そうなった時は…」)を果たしにやってくること」、それだけ。髪は白く色も抜け、羽根も色を忘れてどす黒く人殺しの業に染まりながら。それでも彼女は、自分の騎士との約束の場所に留まり続け、望みが果たされる日を待ったのだ。望み。誰も哀しまないこと(魔女の継承を無力化)。スコールに殺されること(SeeDと敵対)。スコールと生きること(過去の自分探し)。すべてが綯い交ぜになった絶望の先で、アルティミシアは無意識にも過去へ旅立ち、時間圧縮を行おうとした。方法として時間圧縮を選んだ理由は、恐らくは上記以外の理由として、たとえ失敗したとしても(時間圧縮が為されてしまったとしても)、すべての魔女の力を取り込むことによって魔女の哀しみを広げないように、そしてもしかしたらスコールともひとつに融合できるように(尤もリノアの意識がはっきり残っていたら失敗など考えはしなかったろうが)。
だが杞憂とは裏腹に、伝説のSeeDは彼女の言葉通り、立派すぎるくらいに立派だった。見事に自分を倒した。あのラストはあまりにも彼女の望みがすべて叶った瞬間だった。魔力は過去に継承され、彼女の哀しみは未来に伝播しない。スコールに殺され、遠い昔に約束したあの花咲く庭の場所をやっと知った。「まだ消えるわけにはいかぬ」という言葉どおり、スコールを追ってきて、過去の自分を導いてスコールを時の狭間から救い出すことができた(だからこそオープニング=エンディングでリノアは黒い羽根の中から飛び出してきたのだろう)。
FF8は強引なまでのハッピーエンドだとよく言われる。ハッピーエンドで良かった、あの瞬間だけでも。ハッピーエンドにするしかなかったのではないか、物語の先には長い長い「優しくない現実」が続いていたのだから。
「未来なんか欲しくない。今が……ずっと続いてほしい。誰もわたしに触れてくれなくなる……わたし……こわい。こわいよ、スコール。帰りたくないよ」
それでも帰らずにはいられない。逃げることはできない。彼女はとっくにそんなこと、知っていた。知っていて、封印されようとし、だがそれでも自分を助けにきたスコールが自分を殺してくれることを信じて。
"Reflect on your..."
"Childhood..."
"Your sensation..."
"Your words..."
"Your emotions..."
"Time..."
"It will not wait..."
"No matter..."
"...how hard you hold on"
"It escapes you..."
brinGmeBAckthereIaM
aLivehereIwilLnever
letYouforGetabOutme
brinGmeBAckthereIaM
aLivehereIwilLnever
letYouforGetabOutme
"I'll be here..."
"Why...?"
"I'll be 'Waiting'...here..."
"For what?"
"I'll be waiting...for you...so"
"If you came here..."
"You'll find me."
"I promise."
ULTIMECIA。Ultimessiah。Ultima Messiah。最後の救世主。最後にして最初に万物を救った者。
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最 後 に し て 最 初 の 救 世 主
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