君は時々、妖精が見えるのだと言った。 あなたを守りたい誰かが妖精になってそばに居るのだと、 そう言って笑っていたっけ。 君は自分にも妖精が居るのだと言っていた。 自分の亡くなった姉だと言っていた。 星に還ったお姉ちゃんが自分を見守っていてくれるのだと、 オレには見えないその妖精を愛おしげに、 ちょっと妬けるくらいに大事そうな目で見ていた。 君やエルにはオレ達に見えないものが見えている。 それが君達にとって幸せなことなのか不幸なことなのか、 そんなことは君達が決めることなのだろうけど、 少なくとも君達が心無い奴等に狙われるのは確かだった。 それでも君達は笑う。 自分を愛する誰かのために、 自分を畏れる人々のために、 そして自分が愛する人達のために。 君達がこの世界を守っているように、 オレが君達を守ろう。 それはひどく凶暴な感情のようで、 君に話したらまた、駄目よ、くらい言われそうだけれど。 君達がその堅い決意を笑顔の下に隠しているように、 オレもこの身勝手な感情をただ心の中で大事にしよう。 ただ妖精さんだけに決意を表明して、 オレは今日、旅立つ。 |
問1: 何故アデルは最終的にエルオーネだけを誘拐したのか? 問2: 何故レインはティファと同じピアスをしているのか? 問3: レインの名はクラウドとスコールの関連からのみ付けられたのか? リリスと同一視される女神レイントとの関連性はあるのか? |